高血糖と低血糖。言葉ではよく聞きますが、実際聞かれるとそれが何なのかよくわからない人は少なくないと思います。高血糖はCMとかでよく聞くし予防をといわれることも多いので危険そう。低血糖はその逆で低いからいいのか?など、答えようとするほど曖昧になってしまいます。
実は、血糖値は高くても低くてもいけません。
というわけで、今回は低血糖について、主観多めでお話していきます。
学術的な話ではなく、個人が体感できることだけに絞ったレポです。よろしくお願いいたします。
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この記事は当事者個人の主観を多分に含んでいます。そして、同じ病気と一口に言っても症状の個人差が非常に激しいのも特徴の一つであり、一概にそうとは言えないのが現実です。
不安な人は記事を閉じて早く病院に行ってください。
低血糖
高血糖は危ない!とよく言われますが、じゃあ低ければ低いほど安心!……ともいかないのが血糖値の難しいところです。
むしろ低血糖の方が危ないので気を付けてくださいと頻繁に念押しされる程度には、低血糖の方が危ないとされています。症状は以下の通りです。
・手足の震え
・集中力の欠如
・冷や汗
・動悸
・昏睡
体感70mg/mLを切るようになるとだんだんこれらの症状が出てきます。特に出やすいのが手足の震えです。まともに仕事できないくらい震えます。その状態で無理にやっても危ないだけなので、用事があろうが何だろうが速やかに糖を摂取してください。大丈夫大丈夫と思っているうちに倒れます。そうなってからでは自力での対策が困難になります。注意しましょう。
なぜ低血糖の方が危ない?
上記の症状そのものも危ないのですが理由はもっと単純です。
低血糖の方が、高血糖よりも早く死に直結しやすいためです。高血糖は何日かかけてじわじわ体調が悪化することが多いですが、低血糖はもうその日のうちに昏睡してもおかしくありません。
また、糖尿病においてはその対策の少なさも上げられます。高血糖の場合は薬の投与で乗り切れますが、低血糖の場合は糖質の高いものを食べる以外の対策がありません。どんなに小食でも強制的にフードファイトに引きずり込まれます。
低血糖の原因
想定されるのは以下の通りです
・急激な運動
・インスリンの接種しすぎ
・ストレスからの解放
・断食
・暴飲暴食
・睡眠時間の減少
ストレスからの解放とは、分かりやすい例でいえば「テスト明け」などがこれにあたります。
断食は読んで字のごとくですが、意外と暴飲暴食も低血糖の一因になりかねません。暴飲暴食をすると、急に上がったあと反動で下がりやすくなってしまうことがあるそうです。こうなると低血糖だけでなく高血糖も起こるダブルパンチなので危険です。
睡眠時間の減少については、寝る時間が減る=起きている時間が増えるので、体内の糖の消費が増えてしまいます。不要な消費を控えさせて血糖値の安定を図りましょう。
低血糖になったときの対処
・糖質(淡水化物)のあるものを食べる
上述した通り、低血糖になったときにできることはこれしかありません。待っていても解決はせず、また、低血糖は高血糖よりも進行が速いです。食べてください。
もし、食べるのが大変だとしても食べるしかありません。そのため、できることなら低血糖になる前に防止した方が良いです。
低血糖の予防
予防は原因とは反対のことをすればよいです。
・定期的にこまめな運動
・都度ストレス発散をして落差を減らす
・毎日同じタイミングで適切な食事回数にする
・睡眠時間を十分とる
ポイントは、何事もコンスタントに続けることです。必ず無理の範囲で継続しましょう。
また、こちらはあくまで予防程度にしかならず、本格的にガンガン下がる場合は予防をもってしても無力なので、早めに受診しましょう。
おまけ:インスリンでダイエット?
インスリンという血糖値を下げる薬が一時期ダイエットに使えると一部で話題になっていたことがあるようです。
ここまで読んだ方はもうお分かりかと思いますが、インスリンでは痩せません。痩せるわけありません。対策が食べることしかない以上、痩せるどころかむしろ太ります。あとその薬は医者から処方されて初めて買える劇物です。多面的に見てもデメリットしかないので今すぐやめましょう。