エリア・マーケティングを行う際、地域境界で可視化した方が遥かに分かりやすいのですが、Tableauなどを利用する際、実践的なものが存在しないのが現実です。それは、デフォルトで使えるのが県や古い郵便番号(3桁)しか利用できないためです。政府統計情報として無料で使えるシェープファイル(地域境界)もありますが、用意されているものは下記の4種類です。
https://www.e-stat.go.jp/gis/statmap-search?type=2
- 小地域(町丁目レベル)
- 1kmメッシュ
- 500mメッシュ
- 250mメッシュ
これらはマーケティング用途には不向きであり、7桁郵便番号ぐらいのものが欲しくなります。
Tableau版のリンクhttps://public.tableau.com/app/profile/griinc6648/viz/_16386259511510/1_1
例えば、東京都の人口密度に関する2つの地図を見比べてみてください。上がe-Statの提供している小地域(町丁目レベル)での表現で、下が郵便番号での境界になります。東京の土地勘がある人にとって、山手線の内側の人口密度と外側の人口密度が高くなることは想像しやすいと思いますが、e-Statの領域だと分かりにくく、郵便番号の領域だと直感にずばりの表現になっていると思います。郵便番号基準のシェープファイルを用意しておけば、マーケティングで利用する際、間違いが少なくなると思います。
Tableau版のリンク
https://public.tableau.com/app/profile/griinc6648/viz/7_15559305248320/sheet0
応用編として、Mapboxで地形情報の表現を設定し、郵便番号のシェープファイルの情報を透過させ見やすくさせた例が上記になります。そこに、例えばチェーン店の緯度経度の情報をオーバーレイさせて、幹線道路の渋滞状況などを加えると、各店舗の商圏ごとのクーポン反応率の理解などがしやすくなります。
ただ、7桁郵便番号のシェープファイルを利用しようと思うと、地図会社の提供する高額な契約が必要になり、しかも自社全員で共有しようとすると、利用者分のアカウントが必要になることを知り、挫折してしまう人も多いと思います。
実は、7桁郵便番号のシェープファイルは、コーディングから自分でも作ることができます。ただし、郵便番号の表記名称と他の地域統計データに登録されている地域の表記名称の対応表は存在しないので、そこが大変だったりします。
GRIでは、これらの問題を解決するために、7桁郵便番号のシェープファイルの販売ができます。これは、組織でエリア・マーケティング結果を共有できる価格体系になっておりますので、ぜひお問い合わせください。
https://gri.jp/contact/?id=9773