前回
データの確認もしたのに、
・なんか意味が分からないダッシュボードしかできない
・作ったけど思ったよりバリューが出ないし、使ってもらえない
・図内の数値とか詳しいことを聞かれると言葉に詰まってしまう
みたいなことないですか。
ある~となった人、そのダッシュボード、ユーザーと使い方のイメージを言えますか。
今回は、データの確認をしたあとは、ダッシュボードの方向性を決めたほうが良いという話です。
良くないダッシュボードとは何か
私の思う良くないダッシュボードは、使うイメージがわかないダッシュボードです。
人が作ったダッシュボードを確認する時、何を見ればいいのか、何を操作したらいいのか、見た結果何を思えばいいのかが分からないと、怖…となります。
こうなった時、作った人に何を見ればいいのか、何を操作したらいいのか、見た結果何を思えばいいのかを聞きます。
説明ができない場合は、ダッシュボードのユーザーと目的の設定が足りていない。そのため、本稿のようなことを話して考えなおしてもらいます。
説明ができる場合は、ユーザーと目的の設定はできているが、見せ方と図の選択が良くないのだろうという判断で、見やすいダッシュボードについての話をします。
①ユーザーの設定:使ってもらう人のことを考えよう
ダッシュボードを見る人はどんな人でしょうか。
ほとんど個人向けのものから、部署などの組織の全員に向けたものを作らないといけないかもしれません。
対象の人たちの役職、忙しさ、ダッシュボードを見る頻度、データの理解度について考えておくと、ダッシュボードの構成や作る図が絞られます。
例えば、忙しい人に多くの図で構成されているインタラクティブなダッシュボードを見せてもそんなに使われないことが想像できます。
②目的、使い方の設定:そのダッシュボードで実現したいことはあるか?
使ってもらう人たちの解決したい課題や困っていることは何でしょうか。
人に見せるダッシュボードを作る、ということは何かの数値を確認したかったり、データをもとにして施策を考えたり、何かを効率化したかったりするのではないでしょうか。
使ってもらう人たちに理解してもらうポイント、つかんでもらうインサイトやアイデアを決めましょう。
インプットが足りていない場合、①②を決めたが、適切なダッシュボードの構成や図が分からない、となることがあります。
本やTableauPublicなどでいろいろな作例を見に行くと良いです。
ユーザーと目的・使い方の設定のタイミング
ユーザーと目的・使い方の設定はどちらが先でもいいです。
どちらか、もしくは両方が思いつかないなら、目的を探るためにデータと対話する、という目的でシートを作ってみましょう。(探索的分析、と言います。)
とりあえずシートを作ってみて、データでどんなことができるのかを確認することが必要だと思います。
そういうことができるのがTableauだから…
ダッシュボード化したり、人に見せるとなった場合は、ユーザーを考えたり、目的・使い方を設定してそこから外れないようにすることが必要になってきます。
①と②が決まれば、何の図があればいいか、何のフィルターがあれば使いやすいか、どんな順番で構成すれば理解しやすいかが考えやすくなると思います。
データとの対話と、ユーザーと目的・使い方の設定は、どちらもバランスよく行うことが大事です。
データの対話に時間をかけすぎるのもよくないし、ユーザーと目的・使い方の設定を考えすぎて肝心のデータのことを知らないというのもよくありません。
まとめ:ダッシュボード構築までの流れ
おおむねこんな感じでダッシュボードを構築していくといいのではないでしょうか。
私はデータのことが分かっている場合、データとの対話は飛ばすこともあります。
みんなはどう思う?
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Tableauの勉強方法に関するブログ記事まとめはこちら
本記事も掲載されています(freelancehub様の記事となります)