1年半前に以下の記事を書いたのですが、ちょっと関連するニュースがあったのでとりあげてみようと思います。
AIがアートを作る時代
Wombo(ウォンボ)
https://app.wombo.art/
内容としては描きたい「お題(キーワード)」と、どんなタッチにするか「スタイル」の2つを選択してボタンを押すとAIが勝手に絵を書いてくれるとのこと、詳細はおいておいて早速いじってみましょ。
お題は弊社のロゴにもある「bear」でいってみます。スタイルは判断つけやすそうな「Dali」を選んでみてます。
※Daliとは言わずもがなシュールレアリスムの巨匠「サルバドール・ダリ」です。
ダリ、、、なのか?
できました「ダリっぽいクマ」です。
https://app.wombo.art/card/34314c6b-e83c-4d80-9ba8-1674f7c5048f
まずはお題の「bear」ですが茶色いところ、あとは鼻や目っぽいパーツがいびつに配置されなんとなくシュールレアリスム感をだしてますね、、、ただダリはもっとはっきりした輪郭を持った絵が多いのでこれダリ風なのかというと、、、
もう一回作ってみましょ。
ダリ・・・ダリ?
https://app.wombo.art/card/fe5ea372-7016-43fc-84a8-4e8485bde82d
えーと、2匹の子熊でしょうか?右のは立ち上がっていてなんとなく素描を思わせる完成度、左下は首をかしげ溶けかかっているクマ、、、背景は川、もしくは池の畔でしょうか。
空は暗い感じで全体は霧がかっています。もしや湯気?夜の温泉?AI、温泉とりいれてる???
正直あえてこのジェネレーターとよばせてもらいますが、ダリとか関係なく好きになってきました。
でこれは同じテーマで再度生成したもの、同じものはおそらく2度と出来ません。
WEBの絵で同じものが2つとない希少性といえば、そう最近話題の「NFT」ですね。
生成後の画面に「coming soon!!」となっていましたがNFTでの公開機能を付ける予定のようで、プリントして買える機能もあります。ビジネス動線もちゃんと作っている、すばらしい!
AIを使ったアート=技術必須の枠を崩す
昨今、音楽(特に作曲)は、楽器を弾ける人から、DTMなどの演奏システムの進化で弾けない人にも広がりを見せています。音楽理論や楽器のテクニックなどがなくても「心地いい音楽」を「作れば」それが爆発的なヒットを生む世の中になってきました。
以前の記事では制作手法的には敵対的生成ネットワーク(GAN)を利用し、多くの肖像画を読み込ませ肖像画の技法を学習させて作成していた段階から、おそらくWomboはキーワードを元にWEBから関連画像を集めそれを学習させて画像を生成しているものと思われます。ここで重要なのがおそらく「スタイル」、利用者がどのような絵を欲するかをキーワード以外にもう1つ方向づけてそれっぽい絵を作ることで、キーワードとスタイルの2点の希望がかなう絵を生成する。そんな意図があるのではないかと思います。痺れる!
WEBでは「Web3(中央集権ではない分散型のWeb世界)」の流れがきているようですが、音楽や芸術も技術から脱却し感性だけで作品が作れる世界が近づいてきているのかもしれません。
さてこの件、以下の話題から拾ってきました。
AIでお絵かきできるアプリで初音ミクさんを描いてもらったら“概念”ができあがる→世界観は「最高」「バカくそかっこいい」のでやってみて
https://togetter.com/li/1827752
アート制作がテクノロジーで一般の人も参入出来る世の中でどんな作品が見ることが出来るか、今年も目が離せません。
※個人的には今年も、日本を代表するVRアーティスト「せきぐち あいみ」先生の動向が気になっております。要チェック。
https://www.creativevillage.ne.jp/lp/aimi_sekiguchi/