雑談

ネコに噛み付かれることと鬱病が関係!?

皆さんの中にも、猫を飼っている方がいると思います。筆者も現在は飼っていないのですが、猫が大好きです。もう、弟子にして欲しいくらい。

そんな猫好きを震撼させる研究が一部で話題になっております。

猫を飼うと鬱病になる(かも)

「ネコを飼う人は、鬱病にかかる確率が高い」こんな一見突拍子も無い仮説を発見した人達がいます。

ミシガン大学の研究者たちは、大学が持つ130万人分の医療記録を分析し、猫に噛まれた人の多くが鬱病と診断されていた事を発見した。科学誌PLOS ONEに掲載された研究によると、猫に噛まれた患者の41%が鬱病と診断されており、これに対して犬に噛まれた人で鬱病と診断されたのは29%だけだった。また、男女を比較すると女性の方が顕著にこの割合が高かった。

もし、猫を飼う(そして噛まれる)事で鬱病になるリスクが高まるとすると、猫好きにはかなりショッキングな事実ではないでしょうか・・。でも直感的には「そんな事あるの?!」という感じで信じ難いです。

猫に噛まれる事と鬱病が本当に結びついているのでしょうか?

猫を飼うと鬱病になる・・わけでは無い

幸いなことに、研究チームの結論は「恐らく違う」そうです。

一つの可能性として、鬱病の人はペットを飼っている割合が高い、という事があるそうです。他の研究では、ペットを飼う事が血圧を抑え、患者の社会的な繋がりを支援するような効果が確認されているそうです。特に女性の鬱病患者は、話し相手を求め猫を飼っている確率が高いとのこと。

また、もう一つの可能性も提示されており、猫は飼い主の精神状態に変化があると感じたとき、噛みついてしまうのではないかということ。
鬱病の人はそうでない人に比べてあまり目を合わせない傾向があり、それを猫が敏感に感じ取って飼い主を噛んでしまったりするそうです。

つまり、猫を飼う事で鬱病になる、という話に根拠は無いという事ですね。元記事のコメント欄でも、多数の猫愛好家が異議を唱えていました。

害虫に感染するリスクはあるので注意が必要

この研究では、猫を飼う事の懸念として、猫の体中に生息する害虫(トキソプラズマ)について言及しています。この害虫はネコから飼い主に感染する可能性があり、脳に長期的な影響を与えて統合失調症や強迫性障害に繋がるケースもあるそうです。(猫が噛んだ際に感染するわけではなく、排泄物の中にある毛から感染する)

猫に噛まれる事と鬱病に関して因果関係は無さそうですが、猫と触れ合うことが、我々人間に何らかの精神的影響を与えている事は間違いないでしょう。
その辺り、猫と話しができる未来がやってきたら是非ご本人、もといご本猫に聞いてみたいものです。

元記事:Study probes strange link between cat bites, human depression