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見える化-1 食事は1日3回、それって誰が決めたの?

こんにちは、プランナーのSALTYです。サプリメントアドバイザー、シニアメノポーズカウンセラーの資格を有しています(NPO法人更年期と加齢のヘルスケア学会所属)ので、健康をテーマに情報をご提供します。

オンライン会議、資料作成など、気づいたら何時間も同じ姿勢でじーっ。腰痛やドライアイなど、職業病ともいえるダメージを身体に感じる毎日。食事時間も不規則になりがちで、お腹が空きすぎてチョコレートを慌ててほおばることもしばしばです。

そんな日常を現役看護師の親友に話したところ「あ~、それ、糖尿病予備軍かもしれないよ」と指摘が。

「隠れ糖尿病」という不調状態がある

「隠れ糖尿病」とは、食後の血糖値が通常よりも高くなる「食後高血糖」をいいます。通常、糖尿病検査は、「空腹時血糖値」で測定します。空腹時の血糖値には問題がないため健康診断では発見されにくいのです。調べてみると、日本では予備軍も含めて糖尿病人口が2,000万人に登ることを知りました。
※国民健康・栄養調査(厚生労働省)より

成人の約5人に1人は糖尿病か糖尿病予備群ということです。このうちのほとんどが2型で近年増加が著しいとされ、国をあげて健康対策が検討されています。増加の背景としては、摂取エネルギーの過剰、肥満、運動不足などが要因の一つとされています。

 

さらに、男女別のグラフでは女性の特有の傾向もわかります。

女性は、特に更年期から急速に増加します。これは、加齢に加え、エストロゲンの欠乏による脂肪蓄積と糖代謝調節の不全などが一要因と考えられます。

問題解決のための「みえる化」

友人に勧められたのが「数値で自分を知る」こと。血糖がチェックできるセンサーとモニターがあることを教えてもらいました。これは、アプリをダウンロードすればスマホに計測結果も蓄積できるというスグレモノ。(機器はAmazonで手に入ります)。センサーを腕にバチン。このままお風呂にも入れます。2週間ほど食前、食後、毎日測定しました。

人間ドックは、ほとんどA判定。でも、リアルタイムに見える化すると、食事の前後に血糖値が乱高下、しかも下がり始めると急降下していました。この結果を友人に知らせると、「こんなに乱れさせちゃだめ。わたしの数値と比べてみて。ぜんぜん違うでしょ?食事をしても波は大きく上下しないよ」友人の測定結果は甘いものを食べた時以外、安定していました。この違いにはびっくり。乱高下を繰り返すことで身体が疲弊するそうで、波をつくらないように常に安定させることが大切なのだそうです。

業務上、クライアントに「見える化しましょう」といってデジタル化を推進している私ですが、改めて見えるって大事だなと実感しました。まさに私は糖尿病予備軍。親友によるありがたいLINE指導がはじまりました。

働きながら食事管理、どうすれば?

指導は食べ方からはじまりました。「食事と食事の間が空きすぎね。もっとこまめにお食事したほうがいい」

朝が早いので確かにお昼までの食間が長い。「おにぎりを食間に1個食べることにしたら?コンビニでも手軽に買えるし」というアドバイス。とにかくはじめてみようということに。でも、会社で好きな時間に食事するって、なかなかできないな~とぼやいていると

 

一日の食事は3回って、誰が決めたの?

「そもそも、毎日の食事は、朝、昼、晩の3回と、誰が決めたの?」改めてそう聞かれると、確かになんで3回なんだっけ?「誰が決めたかわからない回数に縛られていないで、よく考えて解決しないと」確かに!納得した私は、血糖値をフラットにするため、おにぎりタイムを5分ほど食間に設けさせていただくことにしました。

さらに、食事の内容にもダメ出しが。タンパク質が圧倒的に足りないということで、ゆで卵を1日2個、またはタラのすり身でできた魚肉ソーセージ1本食べるべしと。いずれもバッグに入れられて、ちょっとした隙間で食べることができる便利食材。魚肉ソーセージはちゃんと「たら」が使われているのを選べばおいしいよと、ワンポイントアドバイスも。食事改善って、玄米に切り替えるとか、もっと大変なことなのかなと思っていましたが、専門家のアドバイスによって働きながらでも即実践に移すことができました。

食事の回数を増やした分、1回の食事量を減らし、また、運動もエスカレーターをやめてすべて階段使いにするなど、自分の日常の行動を見直しました。筋肉を養うことも血糖値の安定につながることも学びました。2か月ほどかかりましたが、ようやく血糖値がフラットな状態で一日を過ごせるようになりました。

データを活かし行動を変える

軽い運動を採り入れたことでストレスも減ったのかよく眠れるようにもなりました。目で見て管理できるので医療従事者がそばにいなくても、食べるタイミングは一人で決められます。計測をするまで知らなかったことですが、何かを食べ始めるとすぐ血糖値があがります。甘いものがよくないといわれるゆえんも実感し、食べるものに今まで以上に気をつけるようになりました。

まずは、自分を知ることから

骨密度の測定、がんマーカーなども郵送等で、なんでもできてしまう時代。ぜひ、さまざまなセンサーやサービスを活用して「あなたの今を、見える化」してみてください。データにさえなれば、あとはLINE等でカンタンに専門家のアドバイスを受けることが可能になります。※わたしは医療従事者ではないため、詳しいケーススタディは記載しませんでしたが、少し検索すると、日経新聞の特集など、糖尿病予備軍の事例が出てきます。少しでも症状にあてはまることがある方は、年齢にかかわらず内科受診やアプリでの計測を、ぜひ。