雑談

糖質オフダイエット VS 超低脂肪ダイエット

糖質オフダイエット VS 超低脂肪ダイエット:効果があるのはどっち?

BBCのダイエット実験

イギリス国営放送BBCのドキュメンタリー番組で、ダイエットに関する興味深い実験が行われ話題となっています。
それは双子の成人男性二人に、糖質オフダイエットと超低脂肪ダイエットを行ってもらい、その結果を比較すると言うもの。

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画像:BBCより

  • 双子の兄弟、アレクサンダーとクリスが、糖質オフダイエットと超低脂肪ダイエットのどちらが効果的かを実験。
  • 彼らは好きなだけ食べる事を許され、全く同じだけのエクササイズを行う。
  • アレクサンダーは糖質を一切摂取しない。クリスは生きるために必要な最低限の脂質だけ摂取する。(完全に脂質を抜くと人は生きていけません!そのため、脂肪が2パーセント以内の食べ物だけを摂取しました。)

遺伝子も同じ、ライフスタイルも同じ、違う点はダイエットだけ。そんな状況で体重が変化すると、明らかにダイエットの方法がその理由ということ。まさに、この双子は格好の実験台というわけです。

そしていざ実験開始。

糖質抜きダイエットのアレキサンダーは、肉、魚に加え、卵、チーズも食べることが出来るが、米や麺などの主食類のほか、野菜や果物も食べることが出来ません(野菜には糖質が含まれるのです!)。肉などは好きなだけ食べる事が出来るため、空腹感はなかったそうですが、便秘になり、体がだるく、そして口臭が酷くなったそうです!

超低脂肪ダイエットのクリスは、お腹が一杯に感じることがなく、常に食べて続けました。主食は食べられるものの、オリーブオイルを使わないパスタ・・・やはり食事の楽しみは無くなってしまったそうです。

減量だけ考えれば糖質オフの勝利。でもそこには副作用があった!

糖質オフのアレキサンダー→1ヶ月で4キロ減量。
超低脂肪のクリス→アレキサンダーほどではないが、減量。

ただし、実験の結果判明したことはこれだけではありませんでした。

確かに、体重だけみれば糖質オフが超低脂肪を上回る効果がありましたが、日々の活動に目を向けると違った変化が起きていました。
糖質オフの場合、空腹感はほとんど無い代わりに、常に頭がボーっと重く感じたそうです。
そこで、実験として二人に1時間の株取引でどちらが稼ぐかを試したところ、超低脂肪のクリスは、糖質オフのアレキサンダーのなんと3倍も稼いだそうです。

健康テストを行っても、糖質オフのアレキサンダーはすべての項目で下回り、体力テストでも超低脂肪のクリスが勝ったことは明らかでした。
糖質オフのアレキサンダーは体重こそ超低脂肪のクリスより減ったものの、日常生活のすべてが大変なものになってしまったのです。

そう、いくら糖質オフダイエットが減量に効果があるとは言え、必ずしもそれが体に良いとは限らないという事です。

一方で、超低脂肪ダイエットもある意味同じ。いくら脂肪を摂取しないからといって、炭水化物を制限無く食べ続ける事は体にとって毒でしかないのです。

結局ダイエットにはどちらが効果的なのか、またそれはなぜか。

結論を考える前に、そもそも糖質だけ、または脂肪だけという食生活にそれぞれ中毒性があるのでしょうか?
例えば、糖質そのものに中毒性があるとすれば、夜中に砂糖をスプーンに乗せて食べてしまうでしょうか・・・?

いや、恐らくそれは無い。(中にはそういう人もいるかもしれないけど・・)

答えは、現代の食品メーカーなら良く知っているように、「どちらがより太る、太らない」ではなく、その組み合わせに中毒性があるのです。
だから、炭水化物単体、脂肪単体の食品は売れません。
炭水化物+脂肪(ミルクチョコレート、アイスクリーム、フレンチポテトetc…)を組合せた食品が売れるのです。「炭水化物+脂肪」の食品を食べると、コカインを吸った時のようにドーパミンがが発生します。だからまた食べてしまい、それが太る原因となります。

まとめ

アナタもダイエットをしたかったら中毒性のある「炭水化物+脂肪」の組み合わせを避けること。
炭水化物だけ、脂肪だけを抜いたダイエットは続くかもしれないけれど、あなたの健康を害します。

何事もバランスが重要、という事ですね。

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