データサイエンス

GA4運用ノウハウ① 指標の確認方法とGA4のカラム定義

自社サービスでGA4を運用してみている中でのメモになります。

導入している弊社サービスはこちら。
AI・データサイエンスが学べる学習サイト
https://www.picaca.jp/

 

指標の確認方法

GA4で指標をみる方法は大きく3つあり、ユーザーが扱える自由度は次のイメージになります。

レポート < 探索 < ローデータの活用

レポート:
GA4の画面で確認できる。デフォルトで代表的な指標が表示されている。確認できることは限られているが、手っ取り早く数値を見ることができる。

探索:
こちらもGA4が持っている機能。GA4が自動で生成したディメンションとメジャーを使って、ユーザーが自由に指標を見ることができる。

ローデータの活用:
BIツールから、GA4のローデータを活用することも可能。他のデータと組み合わせて使えることが一つの利点。組み合わせるデータとしては、Googleサーチコンソールやサービスの会員マスタ、決済トランザクションなどが挙げられる。

 

 

 

 

 

 

GA4のレポートと探索機能

 

GA4のカラム定義

データを見るにあたって、主要な指標の定義は以下になります。GA4を活用する人は皆、調べることではあると思うので参考まで。

参照:https://support.google.com/analytics/answer/9143382?hl=ja

[ユーザー]

  • ユーザー(レポート表示されているもの):アクティブユーザー
  • アクティブユーザー:1秒以上利用したユーザー
  • 新規ユーザー:過去2年以内のセッション数が 0 であるアクティブユーザー
  • リピーター:過去2年以内に利用したことがあるアクティブユーザー

GA4は各ユーザーを識別する方法を3つ用意していて、
計測の優先順位はユーザーID > Googleシグナル > デバイスIDになります。
(ユーザーIDが計測できるなら、ユーザーIDで識別。不可ならGoogleシグナルで計測するというようなイメージ)

 

ユーザーID:サイト側でユーザーに付与しているIDを取得する方法。デバイスやブラウザが違っても同一ユーザーとして識別できる。

Googleシグナル:Googleにログインしているユーザーがサイトに訪れた場合に、GA4が付与しているID。デバイスやブラウザが違っても同一ユーザーとできる。ただし、身元が明らかになることを防ぐため、Googleシグナルの情報をレポートに表示するためにはユーザー数が月間平均500人/日必要となっている。

デバイスID:デバイスごとに割り振られるID。webサイトの場合はCookie、アプリの場合はインスタンスIDというものが使われる。この場合はデバイスやブラウザが変わると同じユーザーでも別ユーザーとしてカウントされる

 

[セッション]
(一定期間中に、訪問から離脱までの一連の流れ)

設定されているセッションのルールは次の通りです。

  • セッション開始時に”session_start”イベントが計測される(session_startのイベント数=セッション数)
  • 操作がないと判断される間隔は、デフォルトで30分
  • 途中で参照元が変わったセッション(一度訪問後、別ページを経由してサイトに戻ってきた場合)は、同一のセッションとしてカウント
  • 途中で日付が変わった場合も同一のセッションとしてカウント
  • セッションの長さは、”session_start”のイベント発生時間と最後のイベント発生(PVイベント以外も含む)時間の差

ちなみに、ユニバーサルアナリティクス(UA)とは次のような点が変更されたようです。

  • UA:操作が行われずに30分を経過するとセッションが終了
    →GA4:変わらない
  • UA:日付が変わるとセッションが終了
    →GA4:日付が変わってもセッションは終了しない
  • UA:キャンペーンソースが変わるとセッションが終了
    →キャンペーンソースが変わっても終了しない