弊社では「SmartSurvey」という自分で調査内容を作成し実施できる、セルフ型リサーチサービスの運営を行っており、サービス特徴の一つに「聴取したアンケート結果を終了から1ヶ月後に一般公開する」という点があります。
世の中では様々な「調査」を行っていますが、自分が特に興味がない調査内容も含めそのアンケート結果を「ざざっとかいつまんで『観る』」ことにより何かしらの気づきやヒントになればと思います。
本日取り上げるアンケートは「理想の給料額は?(PSM分析)調査」です。
調査概要 | |
No / アンケート名 | 4421 / あなたの理想の給料は? |
アンケート内容説明 | 昨今高い給料よりも安くても自由な仕事などの話がよく上がりますが、あなたの1ヶ月の理想の給料の意識調査となります。【※自社調査となります】 |
実施期間 | 2021-06-10 ~ 2021-06-30 |
実施対象 | 会員全体 |
回答者数 | 91名 |
給料は最低「額面23万円」くらい無いと厳しい、ってあってる??
以前別の調査でPSMとはなにかというご説明を含めた以下の記事を書いておりますので、まだ見ていない方は是非先に見ていただきたく思います。
【調査データ考】「ランチの値段はいくらが良いか(PSM分析)調査」結果を観る
その手法を踏まえ、今回は給料について同様に調査しPSM分析を行ってみました。
こちらの結果、先のランチの結果と比べどうでしょうか?
ピンとくる人もいればこない人もいるのではないでしょうか?
調査設計のポイントは「誰に何をどうやって聞くか」
今回も本職リサーチャーさんには色々と怒られそうな大雑把な事例となり大変恐縮ですが、これも調査が身近にある世界を考えている弊社としての精一杯なので再び何卒ご勘弁いただければと思います。
さて調査の設計ですが以下のような質問の流れで作ってみました。
質問1:これから理想の給料に対する4つの質問を行います。その前に1問、あなたの現在の大体の給料をお答えください。金額は手取りではなく「額面」で以降からもお考えください。
質問2:では1つ目に「安すぎて絶対入社する気になれないと思う1ヶ月の給料の最低金額」をお答えください。理由もあれば合わせてご記入ください。
質問3:2つ目に「安いなあ、けどまあ仕方がないかと思う1ヶ月の給料の最低金額」をお答えください。理由もあれば合わせてご記入ください。
質問4:3つ目に「思っているよりそこそこもらえるじゃんと思う1ヶ月の給料の最低金額」をお答えください。理由もあれば合わせてご記入ください。
質問5:最後に「高すぎて仕事内容がちょっと不安な1ヶ月の給料の最低金額」をお答えください。
今回の結果がピンとくる人こない人がいた原因は以下の2点辺りかと思います。
・ランチの価格に比べ、そもそも「給料」は人によってかなりばらつきがある題材なため集計分析するのが難しいデータ
・色々な職業や年齢の人にきいたデータをまとめてみているため結果が低い値になってしまった
→例えば「会社員系の人で現在の月収が30-70万円くらいの人」でデータを絞ると結果はこう変化します。
この様に調査設計と調査対象者の設定があまりうまくないと、データもなんだか意味があるのかどうかわからないないものになってしまいます。
SmartSurveyでは料金も同様のサービスより抑えた金額とさせていただいておりますので結果からわかったことを修正して、2回目、3回目とお気軽に実施できるようにしておりますので是非ご利用いただければ幸いです。
※今回の詳細データはこちらから
https://www.smartsurvey.jp/public_data/detail/4423