雑談

日本語初心者な外国人との会話のコツ

これから職場環境が多様化していく時代に役立つ、日本語初学者の人と親睦を深める時のTipsを紹介します。日本で生まれ育った外国人の一人として、幼少期から多様性のある環境で生活してきた体験の中から感じたことを共有したいと思います。

まずは日本語で会話してみる

大抵うまくいきます。なぜなら、日本語を上達したいと思っている方がほとんどで、英語などの言語で会話を始めると日本語に切り替えるタイミングを見失ってしまうからです。相手がほかの言語に変えてほしい時はそうしましょう。

会話を続けるコツ

私たちが中学・高校で英語を学習するときには教科書を基本としていました。外国人も日本語を学習するときは教科書をベースにしています(アニメ・漫画から学習される方もいらっしゃいますが…)。教科書は「ですます調」が軸となっています。そのため、初学者からすると「ですます調」で会話を続けてくれる方が耳にやさしいです。次の3つのポイントを常に意識しています。

一人称と二人称は明確に

一人称は「私」または自分の名前(ちょっと気恥ずかしいかもしれないですけど)。二人称には「あなた」「彼」「彼女」などいっぱいありますが、単語が二人称に結び付いていなくて混乱することが多い印象です。私はよく相手の名前を呼ぶようにしてます。誰に対するアクションなのかが明確なため会話のラリーが続きやすいです。また、日本語の特徴として人称の省略がありますが、初学者の人に対してはしっかり人称を使いましょう。母国語が人称に厳格な言語の場合、頭の中でうまく訳せないです(昔は機械翻訳にも似た問題がありましたね)。

文の始めと終わりははっきり区切る

日本語のもう一つの特徴として、単語の並び順が自由かつ単語を延々と繋げても会話は成立することが挙げられます。これでは、一文一文があいまいになるだけでなく、文の区切りが見えずらいため頭の中で訳せなくなります。
これらの問題を避けるために、返答をもらうまで待つようにしましょう。よく見かけるのは矢継ぎ早にトークをし初学者がパニックになってしまうことです。

子供でも分かる単語を選ぶ

日本語初学者は学習の過程でやさしい単語から覚えるためです。難しい単語の一つの基準として、漢字が2字以上並ぶものがあげられます。ひらがなの多い単語はやさしい傾向があります。
例えば

  • 昼食→ごはん
  • 休憩→おやすみ
  • 故障→こわれた

ちなみに、カタカナ単語は意外と通じにくかったりします。商品名等で単語を代替するのもありです。特に北米や南アジア圏では一般名より商品名のほうが日常生活に使われてたりします。不思議なことに先発品が市場をとると後発品が出たとしても先発品の商品名が一般名にすり替わってたりします。

ほんの一例

  • 頭痛薬→バファリンまたはTylenol(北米の医薬品)
  • スマホ→iPhoneまたはAndroid
  • バイク→ホンダ(主に中東から東南アジアかけての地域)

最後に、必ずしもみんな英語が得意なわけではない

日本語初学者が必ずしも英語が流暢かと言ったらそうではないケースが多いです。流暢に話しているように見えても意思疎通に不安を感じているのはよく聞く話です(私もそうです…)。ゆえに、苦手な英語で声をかけられても言葉に窮する場面もあります。このことから私は、英語は表現の幅は広がりますが、万能ではないということを頭の片隅に入れるようにしています。まずは、日本語で話しかけてみましょう。職場での円滑なコミュニケーションにおいて特に重要かなと思う点を挙げてみました。

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