データサイエンス

仕事における「脳」の使い方を考える

一時期流行った手と腕の組み方で自分の資質がわかるという診断があります。

これを仕事に当てはめてみると、右脳タイプは「感性を大事に仕事を進める」
顧客の要望を汲み取り、共感し、どちらかというと営業や企画の方がより求められる素質ではないでしょうか?

感覚的には「粘土づくり」に似ていると思います。
うっすらとしたイメージはあるのでそれに近づける仕事となります。

完成図はなく臨機応変・想像で作成していく「粘土づくり」

また、左脳タイプは「論理的に仕事を進める」
顧客の問題点を解消する具体案を提示し、決まったことをきっちりとさばくのが得意で、エンジニアや経理の方により求められる素質かと思います。

こちらも感覚的には「模型づくり」に似ていると思います。
設計図はあるのでそれに忠実に作成していく仕事となります。

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設計図を元に間違いなく作成していくことが重要な「模型づくり」

ただ多くの記事でも言われるように、大事な点としては自分がどんな素質でも仕事においてバランス良く頭を使う必要があり、
バランスが悪いとうまく仕事が進まないことが多々あると思います。人間なので右脳と左脳両方使うのが大事です。
偏ってしまうと、それぞれ以下のような状況になります。

◆右脳寄り過ぎな仕事
・顧客要望に共感しすぎて本質がブレる
・自分の考えに固執してしまい、思い込みで進めてしまう

◆左脳寄り過ぎな仕事
・自分の知識が想像の限界で、柔軟な発想が出ない
・仕事を「作業」として進めてしまい、本来の目的を見失う

必要なのは左右の脳をそれぞれスイッチしながら使う。
「アイデアをロジカルに詰める」ことが重要だと思います。
これをまとめると以下のような感じになると思います。

・要望を聞き、素材を得て、周辺情報を集める(右脳・左脳)

・集まった情報から本質を想像する(右脳)

・そこから具体案を組み立てる(左脳)

・案を顧客とディスカッションする(右脳)

・最終案をまとめ、その内容でモック、ドラフトを作成する(左脳)

・できたものの見直し、改善する(右脳)

・顧客へ報告し、更なる改善を議論し、顧客の要望を引き出す(右脳・左脳)

そう、先程の「模型と粘土」の例でたとえるのならば、右脳と左脳を全力で活用するあの世界大会「GBWC」がイメージに近いと思います。

既製品に足りない点を自分の頭で考え作り出す、そんなこの大会で求められる資質同様に
自分の独りよがりでもなく、設計図通りでもない「想像の上を行く創造」が毎回仕事でもでできればなぁと
思いながら自身も仕事をしていますが、なかなかうまくできないことも多々あります。

ただ意識することは大切だと思うので、上記を頭の片隅に置いて日々の仕事を行うのが良いと思います。

hiroyoshi usui
ディレクター、Keep it simple, stupid.