Tableau

表計算とフィルター

Tableauで表計算を使用する時にフィルターによって思っていた値を出せない経験をしたことはないでしょうか。表計算は計算対象のデータがビューの中に含まれている必要があります。Tableauのディメンションフィルターはデータとビューの両方に対してフィルターをかけるため、ビューのみにフィルターをかけ、データにはフィルターをかけないようにするということが必要です。今回は下図のように最新年の売上とその前年比をサマリで出す方法をお見せします。

0.使用するデータ

Tableauに付属しているスーパーストアのデータを使用します

1.行の設定①

行にオーダー日(年)を入れます

2.テキストの設定

1つ目の売上をテキストに入れます
売上を右クリックして表計算を追加する
計算タイプを差の割合を選択し、使用するフィールドをオーダー日(年)に設定する
2つ目の売上をテキストに入れます
テキストの配置を整理します

3.最新年のみを表示するための計算フィールドを作成する

今回は2020年がtrueとなるよう最新年という名前の計算フィールドを作成する

4.行の設定②

作成した最新年を行のオーダー日(年)の右に入れます
最新年のヘッダーの偽を右クリックして非表示を選択します
非表示ではビューが非表示になりますが、データにフィルターはかからないため前年比を表示することが可能です
これで2020年の売上と前年比のみを表示できました

5.最後に

Tableauでダッシュボードを作成する時に、フィルターのかかる順番を意識することは非常に重要です。今回は最新年の2020年の売上と前年比を出す方法をお見せしましたが、2020年の年を自由に変更する方法についても今後お伝えしたいと思います。

O.J
Tableau を用いたダッシュボードの作成を主に業務で行っています。