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JP汎用・属性型ドメインの移管時の注意点

JPドメインの移管は二種類ある

JPドメインのドメイン移管には二種類あります。
具体的には「移転」「指定事業者変更」です。
ドメインの登録者はREG-IDというものを持っており、

・ひとつのREG-IDに複数のドメインがぶら下がっている場合
・REG-IDひとつにつきひとつのドメインのみぶら下がっている場合

があります。

「移転」は複数ぶらさがっているドメインのうち、ひとつのドメインだけを他の事業者に移管すること
「指定事業者変更」はぶらさがっているドメインを丸ごと他の事業者に移管すること

移転は3000円前後の手数料がかかります。指定事業者変更は手数料がかからないか、1円などの場合が多いです。

お名前ドットコムなどはREG-IDひとつにつき、ひとつのドメインを管理しているので、お名前で複数のドメインからひとつだけ他の事業者に変更するときでも指定事業者変更となります。

AuthCodeとトランスファーロック

JPドメインについてはこれまで、AuthCodeは不要だったのですが、仕様変更により2023年11月12日からはAuthCodeが必要になります。2022年11月13日~2023年11月12日についてはAuthCode有り無し申請が併用されている状態(=どっちでもいい)です。
トランスファーロックも上記と同様でこれまでは不要でしたが、2023年11月12日からは必要になるので、移管の際にはロックを解除する必要があります。

現在(執筆時2023年8月)は併用期間なので事業者によって異なります。

ドメイン有効期間残が他のドメインより多く必要

JPドメインは31日以上(他は15日以上)など、移管元や先によって残日数の規定は異なるが他のドメインより早く計画する必要があります。

Tips:お名前ドットコムで、ドメイン移管申請をキャンセルする方法

JPドメインに限らずですが、移管申請内容に誤記等があり、キャンセルしたい事態が発生した場合についてです。

クレジットカードで即決済してしまった場合は出来ませんが、他の決済方法を選択した場合は、支払い前であれば請求をキャンセルすることで移管申請をキャンセルすることが出来ます。念のため、お問い合わせから「項目」欄で「ドメイン移管」>「移管手続きをキャンセルしたい」を選んでキャンセルする旨を伝えておくと良いかもしれません。

クレジット決済してしまった場合は、お問い合わせから「項目」欄で「ドメイン移管」>「移管手続きをキャンセルしたい」を選んで連絡してください。

Tips:お名前ドットコムの移管申請で入力する「ホスト情報」とは

これもJPドメインに限ったことではないのですが、共有します。

レジストリ(上位機関)に移管対象のドメイン名を含むネームサーバー情報の登録がある場合は入力するようです。

例)example.comを移管したい場合、ns.example.comのようにネームサーバーにドメイン名を利用している

上記例で入力を忘れると、ns.example.comのIPアドレスが変更できなくなったりします。

一般的なサイトで使用しているドメインで、ネームサーバーにしているケースなどは稀なのでほとんどの場合ここは空のまま申請でよいのですが、大規模システムのようなもので運用しているドメインの場合は万が一があるので、念のため移管元に確認してください。

reiko suzuki
OLD SKOOLシステムエンジニア。ねこを撫でながら働いています。