音楽

【音楽制作】なんとなくわかるレイテンシー

DAWで音楽を制作するときに気になるレイテンシー(レイテンシ / Latency)の話。

レイテンシーとは

命令をしてから実行が完了するまでの時間(遅延時間)のこと。

音楽制作の場合、音を録音もしくはソフトシンセをリアルタイムで弾くときに、
この「音の遅れ」が生じます。

ギターや歌などを録音する場合は元の音はアナログ信号のため、
オーディオインターフェイスでデジタル信号に変換して
PC(DAW)に取り込みます。

この アナログ信号をデジタル信号に変換するときに
処理に時間がかかり音の遅れが生じます。
また その録音している音をスピーカーやヘッドホンでリアルタイムで聴くときにも、
デジタル信号をアナログ信号に変換するため
音が遅れて聴こえます。

ソフトシンセ(PC内の仮想楽器のようなもの)をリアルタイムで弾くときも同様に、
デジタル信号をアナログ信号に変換するときに音の遅れが生じます。

この音の遅れの解決方法の1つに、バッファサイズの調整があります。

バッファサイズとは

バッファとはデータを一時的に保持しておくための記憶領域のこと。
バッファサイズは バッファの大きさのこと。

バッファサイズを大きくすると
たくさんのデータを貯めておくことができるので、
処理は安定しますが
レイテンシーは大きくなります。

逆に バッファサイズを小さくすると
レイテンシーは小さくなりますが、
データが貯めておけないため
処理が安定せず 音が途切れたり ノイズがのったりします。

音の遅れを解決するには、
レイテンシーを気にしながら
処理が安定する適したバッファサイズへの調整が必要となります。

ちなみに

レイテンシーを気にするのは
録音やリアルタイム演奏などのときで、
録音したデータをミックスするときや
単純に音源を再生するときなどでは気にならないので
バッファサイズを大きくしても構いません。

さらに、録音に限って言うと、
気持ち悪いながらも無理やり録ってしまえば、あとから波形データを調整ができます。
そのため、私はひとりで録音するときはある程度適当にバッファサイズを決めています。

オーディオインターフェイス側で
ダイレクトモニタリング機能っていうものもあるので、
気になる方は調べてみてください。

また バッファサイズは
PCとオーディオインターフェイスの相性なども関係していたりするので一概には言えませんが、
PCの性能がよければ 問題が無い程度に小さくできます。

大昔にDAWという言葉にまだ馴染みがなかったころ、
DTMをするPCには音楽ソフト以外は入れない方がよい と聞いたことがあります。
大昔よりもPCの性能がよくなったのでそんなに気にしなくてもよいはずなのですが、
DAWで録音やリアルタイム演奏などをするときは、
他のアプリケーションを立ち上げずになるべく負荷を減らしてあげた方がよいです。

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