雑談

食べ物の「5秒ルール」はウソ?ホント?

「5秒ルール」をご存知でしょうか。食べ物を床に落としても5秒以内なら拾って食べてもOK!という、ルールというより暗示みたいなものですね。
ナゼか筆者が子供の頃は「3秒ルール」だったのですが、いずれにせよ、床に落とした食べ物をどうすべきかという問題に国境は無く、世界の皆さんを悩ませているようです。
心情としては、勿体無いし食べたいけど、やはりバイ菌が気になる・・・という方が多いのではないでしょうか。

そんな全人類共通の悩みに終止符を打とう!と思ったのかはわかりませんが、この問題について真面目に取り組んだ研究者がいるそうです。

元記事によれば、なんとアメリカとイギリスの大学でそれぞれ研究実績があるとのこと。なんたって全人類共通の悩みですからね。

研究したのはイギリスのアストン大学と、アメリカのクレムゾン大学。どちらの研究もほとんど同じ方法で実験を行い、同じような結果が出たそうです。但し、その結果から導き出された結論はそれぞれ異なるものでした。

この度実験を行ったアストン大学の研究者は、「5秒ルールは本当に有効である」との結論を出しました。
一方、2007年に実験を行ったクレムゾン大学の研究者の結論は、「落とした食べ物に安全などは無い」。

さて、なぜ結論が異なるのでしょうか?「5秒ルール」は本当?ウソ?

床に落ちた食べ物を拾って食べるとなると、当然食べ物に付着したバイ菌を同時に口に含むことになる。
では、バイ菌が食べ物に付着するまでどれくらいの時間がかかるか?研究者たちはタイル、ラミネート加工された床材、木目、カーペットという4種類の床で実験を行った。

どちらの研究でも同じだった点は、汚れた床面に食べ物が落ちると、瞬時にバイ菌が食べ物に付着したということ。
また、タイル、木目、ラミネートの表面は、カーペットに比べてずっとバイ菌が付着しやすいということも両方の実験で同じ結果だった。

研究を率いたヒルトン教授(アストン大学)とドーソン教授(クレムゾン大学)は、それぞれの実験結果は同じであり、お互いの研究結果を実証していると語っています。
それでは、二人の教授はどのようにその結果を解釈したのでしょうか。

クレムゾン大学のドーソン教授は、以下のように述べています。

落としたモノを食べることは、シートベルトを付けないで運転するのと同じだ。シートベルトをつけずとも生涯事故を起こさない人がいるように、落としたものを拾って食べても病気にならない人もいるということ。でも、いざ事故が起きればかなり深刻な怪我になるように、落とした食べ物からバイ菌が体内に入ってしまい病気になる人もいるだろう。
私自身は「ゼロ秒ルール」派だ。もし床に食べ物を落としてしまい、それを食べても何ともない可能性が高いのだとしても、食べる必要性が見えない。

100%安全なんてことはないので、わざわざそんなリスクを冒す必要があるのか、という事ですね。

一方のクレムゾン大学ヒルトン教授は以下のように述べています。

私の息子たちは、パンを床に落としても拾って食べ、なんら問題なく成長した。私の家は清潔だし、バイ菌が一緒についてくる可能性は実に低い。
道路に物を落とすのとはワケが違うんだから。

うーん、ちょっと乱暴な結論にも思えますが(笑

いずれにせよ、一瞬でも床に落ちた食べ物にはバイ菌が付着する。その意味では5秒ルールはウソ、という事になりますね。ただし、この世界に”無菌”という状況は有りえないわけで、それをどこまで気にするか、あとは個人の捉え方次第、というところでしょうか。

ところで、元記事を読んでいて、ふと懐かしいCMの事を思い出しました。

「おしりだって、洗ってほしい。」

今まで紙で拭くだけで清潔だったはずのおしりが、急に”洗わないと不潔”に変わった瞬間ですね。

もちろん衛生に気を配る事は大切ですが、気にし過ぎるのもどうなの〜と思ったり。

元記事はこちら