雑談

”統計学者”フローレンス・ナイチンゲールについて

こんにちは!今回は偉大な偉人のナイチンゲールについてご紹介します。ナイチンゲールといえばクリミア戦争の野戦病院で看護師として従事し、その経験を元に近代看護の創始者となり「クリミアの天使」と称されております。

“統計学者”ナイチンゲールの功績

実はナイチンゲールは統計学の分野でも偉大な功績を残しました。彼女は野戦病院で看護師として従事しているときに、戦死者・傷病者の死因の多くが劣悪な衛生環境が元となった感染症にあることを見抜き、それを次の「鶏のとさか」と呼ばれるグラフで表現して国会議員に理解をさせました。これは、棒グラフや円グラフすらない時代にナイチンゲールが編み出した革新的なグラフです。当時、看護師は卑しい仕事だと言われており軍人に意見をするなどありえないことだったのですが、彼女の主張は国に認められ医療環境の見直しを決断させました。

鶏のとさか:後にレーダーチャート、ローズダイアグラムと呼ばれる

結果、陸軍病院の生活環境・衛生環境は改善され傷病者の死亡率を大幅に引き下げることに成功しました。その功績が認められ、ナイチンゲールは女性初の王立統計協会会員に選ばれ、さらにその後には米国統計学会の名誉会員にもなりました。統計学者としての実力が世界に認められることとなったのです。

他にも、統一的な病院統計のためのモデル形式を提案して有効な比較検証を実現するためのルールを策定し、現代でもナイチンゲールの考えたモデルが医療現場で使われているそうです。

データサイエンティストとして何を思うか

ナイチンゲールは現場で看護に従事する上で病院の歪みに気付き、それを国会に分かってもらうためにデータを収集しグラフを作り提言を行いました。さらには、医療現場の実態調査を行うためには標準的なルールがないといけないことにも気づき、それの設計を行いました。これを実現するには、医療を変えていきたいという強い思いと統計学に対する絶対的な自信があったのではと思います。

統計学の力を十分に発揮するには適切な問題設計、仮定、評価方法を作ることが出来ないと実態とは遠い何かができてしまい逆効果となってしまうでしょう。しかし、それがクリアされて論理だった結果を導くことができるのであればそれは国を変えるほどのインパクトを与えることもできます。

個人的にはもっと問題や課題に向き合ってどのような仕組みを作ればみんなが幸せになれるような世界が作っていけるか、それに対するデータサイエンスの可能性を追求していきたいと思いました。

弊社では、ナイチンゲールのようにデータで世界を良い方向に変えていくためのご支援を行っております。何か相談したいことがございましたらコーポレートサイトまで

最後までお読みいただきありがとうございました。

Yasui
アナリティクス&デベロップメント所属 特技はPCR