ビジネス

GRIの社員として考えていること

 

これから入社しようとしている人、現在の社員、GRIに興味を持っている人に向けて、私の現在の考えを、まとめてみようと思います。

最も大切にしていること: 新規のユニークなアイデアの継続的な実践

GRIに入る前、「こんな会社があったらうれしいな」と思ったのは、「社会で役立つ唯一無二の新しいアイデアを継続的に実践できる技巧集団」です。これを目指して、日々を過ごしています。そのため、自分の頭で考える習慣付けを社員と共に実践しています。コピペで効率的に過ごしてきた人、物事を深く考えずに生きてきた人には、少々息苦しいかもしれません。ただ、新しいアイデアを考え出すには必要なことではないでしょうか?

新しくても実践で役立たないのでは、物足りないものです。実践で役立つ物を提供するためには、利用者の気持ちや利用者が考えもしなかった所まで多角的に深く考える必要があると思っています。データと対話することによって面白いインサイトを引き出したり、初手と言われる手法を試して長所と短所を探ったり、同僚とディスカッションを行い新しい気付きを得ています。

ユニークなアイデアを出すには、最低限、自分の得意分野に関して深い杭を打つことが必要だと思います。簡単に思いつくアイデアは、他の誰でも思いつくものですし、欠点があまり見えていなかったりします。さらに必要なことは、もう一つ、自分の得意分野の深い杭を打ち、その二つの分野の杭の間で構成される平面で物事を考えます。そうすると、とても個性的な考えをすることができます。

個性的な考えを持つ人たちがアイデアを交換すると、それはさらに強い個性になります。この個性の集団として、GRIで面白いアイデアを作り続けることを楽しんでいます。

完全一致していない所: 効率至上主義や相対的価値の追求

私が息苦しく感じるのは、乾いたぞうきんを絞るような効率の徹底的な追及です。KPIを至上命題に置き、とにかく効率を最優先に置く場合、前例主義、低コストの外注探し、人柱を立てるようなことに走りがちになります。豊かなアイデアより、誰かの成功したベストプラクティスを型通りにこなす作業。これは、一度きりの人生で、巻き戻せない時間軸の中で、本当にやりたいことでしょうか?

従って、私が仕事で大切にしているのは、チャレンジする要素があり、思考力を必要とする点です。より具体的には、問題を解決するだけの仕事(アルゴリズムを適用するだけの内容)ではなく、解くべき問題を規定し、解き方を作ることです。問題の規定では、当然、新しい価値をどのように作るかをひねり出すのがポイントになります。また、解き方に関しても、今まで知らなかった方法を編み出すことがポイントです。

GRIは未熟で未完成な会社ではありますが、唯一無二の会社を作ることに興味がある人にとっては、こんなに面白い会社はないのでは?ということを目指しています。自分が会社から恩恵を得ることだけを考えるのではなく、どのように改善していくかを実験する楽しみを得る。このような考え方も良いのではないでしょうか?

現在の世の中では、相対的な価値を大切にしすぎる風潮があります。相対的な価値の例は、給料、プロジェクトの金額、会社の売上や規模などです。確かにこれらは重要ですが、これらは突き詰めるとキリがないので、ほどほどを知るのも重要ではないでしょうか?自分にとっての絶対的な価値に気付き、それを毎日実践する環境に身を置く。それは幸せなことではないでしょうか?私の絶対的な価値は、冒頭で触れた「最も大切にしていること」になります。

社員の募集

自分にとっての絶対的な価値を得ることに興味がある方は、GRIで働いてみることをおススメします。下記の応募要項から申し込んでみてください。

https://gri.jp/recruit

メキシコ人の漁師とMBAのエリート旅行者のジョーク

最後に古典的なジョークを貼っておきます

メキシコの田舎町。海岸に小さなボートが停泊していた。
メキシコ人の漁師が小さな網に魚をとってきた。
その魚はなんとも生きがいい。
それを見たアメリカ人旅行者は、

「すばらしい魚だね。どれくらいの時間、漁をしていたの」と尋ねた。

すると漁師は 「そんなに長い時間じゃないよ」と答えた。

旅行者が 「もっと漁をしていたら、もっと魚が獲れたんだろうね。おしいなあ」
と言うと、漁師は、自分と自分の家族が食べるにはこれで十分だと言った。

「それじゃあ、あまった時間でいったい何をするの」と旅行者が聞くと、

漁師は、「日が高くなるまでゆっくり寝て、それから漁に出る。戻ってきたら子どもと遊んで、女房とシエスタして。
夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、歌をうたって…ああ、これでもう一日終わりだね」
すると旅行者はまじめな顔で漁師に向かってこう言った。
「ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得した人間として、きみにアドバイスしよう。いいかい、きみは毎日、もっと長い時間、漁をするべきだ。それであまった魚は売る。お金が貯まったら大きな漁船を買う。 そうすると漁獲高は上がり、儲けも増える。その儲けで漁船を2隻、3隻と増やしていくんだ。やがて大漁船団ができるまでね。 そうしたら仲介人に魚を売るのはやめだ。自前の水産品加工工場を建てて、そこに魚を入れる。その頃にはきみはこのちっぽけな村を出てメキソコシティに引っ越し、ロサンゼルス、ニューヨークへと進出していくだろう。きみはマンハッタンのオフィスビルから企業の指揮をとるんだ」
漁師は尋ねた。 「そうなるまでにどれくらいかかるのかね」
「二〇年、いやおそらく二五年でそこまでいくね」
「それからどうなるの」
「それから? そのときは本当にすごいことになるよ」 と旅行者はにんまりと笑い、
「今度は株を売却して、きみは億万長者になるのさ」
「それで?」
「そうしたら引退して、海岸近くの小さな村に住んで、日が高くなるまでゆっくり寝て、日中は釣りをしたり、子どもと遊んだり、奥さんとシエスタして過ごして、夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、歌をうたって過ごすんだ。どうだい。すばらしいだろう」