データサイエンス

有用なダッシュボードを作るために意識すべきたった3つのポイント

こんにちは!
分析官の望月です。

データ活用をご支援させていただく中で、「作成したダッシュボードが社内でほとんど閲覧されておらず困っている」というご相談をいただくことが多々あります。閲覧されない要因としては表示速度が問題になるケースもありますがそれ以上にユーザー(ダッシュボード利用者)のニーズを十分に満たしていないケースの方が多いような気がします。

本記事では数々の案件でダッシュボードを作成してきた私が、ユーザーのニーズを満たす(=有用な)ダッシュボードを作るために特に意識している3つのポイントご紹介します。

1. 誰が見るのか?

人事部であれば”社員の実績や評価”、マーケ担当であれば”筋の良さそうな施策のヒント”といったように、ユーザーの職種や階級等によって知りたい情報は変わってきます。そのため、ダッシュボードを作る際はまずはこのダッシュボードは誰のためのものなのか想定しておく必要があります。

2. ダッシュボードでどのような課題を解決したいのか?

課題があやふやな場合、何を伝えたいのか不明瞭でまとまりのないダッシュボードが出来上がってしまうため、”誰”が定まったら、次は解くべき課題を設定する必要があります。担当者に直接ヒアリングするのも1つの手ではありますが、ピンポイントで「○○が課題です!」と教えてくれることは稀で、仮に出てきたとしてもそれが本当に解くべき課題であるとは限りません。そのため、ダッシュボード作成者はその人の役割や日々の業務内容をざっくり理解して、ユーザーの気持ちになった上で、どのような課題がありそうか自身で考えることが重要になります。ヒアリングはあくまでも課題設定のヒントをもらう程度の期待にとどめておいた方が無難です。

3. どのような情報が有益か?

課題を設定したら、課題解決のためにどのような情報が有益なのかを探っていきます。こちらも課題設定同様、ダッシュボード作成者自身がユーザーの気持ちになって考えることが重要になります。

最後に

ダッシュボードが広まらない理由として、「そもそもダッシュボードを見る文化がない…」とか「みんなエクセルの方が使い慣れていてそっちを使ってしまう…」といった声をよく聞きますが、だいたいのケースは突き詰めると質の問題にたどり着く気がします。皆さんも質を追い求めていきましょう!!

 

mochizuki
データサイエンティスト。筋トレ、温泉、時々スキー。