前回の記事の続きです。
前回はチャートとは何なのか、基本の3種類のチャートについて紹介しました。
今回はTableauのデフォルトで作れるチャートを紹介します。
チャート選びの参考にしていただければと思います。
チャートの特徴・用途の解説―よく使うもの編―
思いつくもの全部書こうとしたら思ったより多かったので、よく使うもの編と知っとくと良いもの編に分けます。
それぞれのグラフに、重要度を3段階で付けています。
★:知名度が低い、見せ方のデメリットが大きめなので説明なしで見せるのに適さない
★★:よく使う
★★★:とてもよく使う
積み上げ棒グラフ
特徴:ある項目で分解した数の大きさを、棒内に占める長さと棒どうしの長さで比べられる
用途:なにかの数どうしを比較する時
注意:分解する項目の種類が多すぎると、見づらくなる
棒グラフで表現する項目を増やしたものです。
画像は売上個数を商品カテゴリで分解して積み上げた棒を、顧客区分で横に並べています。
売上個数を顧客区分ごとに比べる+売上個数を商品カテゴリごとに比べることをしています。
100%積み上げ棒グラフ
特徴:割合を長さで比べられる
用途:実数でなく割合どうしを比較する時
注意:項目が多すぎると見づらい
画像は売上個数ベースで商品カテゴリの構成比を顧客分類の間で比べています。
Bar in Bar
特徴:2つの異なる数を縦の長さで比べられる
用途:2種類の数値を比較するとき
注意:初めて見る人がいる場合がある
棒グラフを2つ重ねて、表現する数の種類を増やしたものです。
画像は12月の売上とその前の11月の売上の2つを比べています。
12月と11月の売上比較と、商品カテゴリごとの売り上げ比較ができます。
ブレットチャート
特徴:2つの異なる数を、棒が横線を超えるかどうかで比べられる
用途:目標値を超えたか見るときに最適
注意:初めて見る人が多い
Bar in Barの亜種です。「数値を超えたかどうか」を見ることに特化しています。
画像は棒を12月の売上、横線でその前の11月の売上を表して、商品カテゴリごとに横に並べています。
12月は前月の売上を上回っているか、どれくらい上回っているか、が分かります。
ダンベルチャート
特徴:2つの異なる数の大きさと数どうしの差を表せる。点の位置で数の大きさ、点間の棒の長さで差を表す。
用途:2つの異なる数を表現するが、差をより強調して比較したいとき
注意:初めて見る人がほとんど
画像は赤い点が利益金額、青い点が売上金額、点の間の棒が利益と売上の差額を表します。
商品カテゴリと製造元で上記の数を分解して比べられるようにしています。
エリアグラフ
特徴:ある項目で分解した数を年月等でさらに分解し、推移を見れる
用途:積み上げ棒グラフで見ている数の変化を見たいとき
折れ線グラフの亜種です。
画像は顧客分類で分解した注文件数の変化を発送日基準で追っています。
エリアの上端が全体の注文件数になります。
終わりに
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