データ分析をするうえで、作るチャートのバリエーションが乏しい・間違ったチャートを作ってしまうことが多い、という相談を受けることがあります。
そういうときはチャートについて知らなすぎる、考えたことが無さすぎると思うので、チャートについて学びましょう、という話をします。
チャート(図、グラフ):数値を視覚的に表したもの
人間が数字の羅列ではなく、チャートを使うのはなぜか。
数字以外の要素(長さ、位置関係、面積)によって、感覚的に数字を理解できるからです。
つまりチャートは数値を要約する働きをしています。
これが人間の情報伝達にとってとても重要なものだったのだろうと思います。
チャートを知らなければいけないのはなぜか
データの要約にはいろいろなやり方があり、これがチャートの種類の多さに表れています。
チャートそれぞれに特徴があり、伝えられる情報に違いがあります。
ですが、すべて「数値がもとになっている」ということは変わりません。
種類が多くて迷ってしまうかもしれませんが、金額や利益率、人数など、その数値が持っている意味によって適切なチャートがあるのです。
数値のもつ意味と合わないチャートを使ってしまうと、逆に理解の妨げになってしまったり、最悪の場合誤解されてしまいます。
チャートを作るときは、そのチャートの特徴を理解するようにしましょう。
チャートの基本形―棒、折れ線、散布図―
チャートの特徴の理解のとっかかりに使える基本の3種類について紹介します。
チャートの基本形は棒グラフ、折れ線グラフ、散布図だと思っています。
ほとんどの数値はこれらで最低限の表現ができるからです。
他のチャートは数値の伝え方の応用をしていたり、特定の用途に特化しているものとして存在しているイメージでおります。
棒グラフ
特徴:数の大小を縦の長さにして比べられる。
用途:なにかの数どうしを比較するとき。
画像は棒グラフで注文件数を顧客区分ごとに比べています。
折れ線グラフ
特徴:数を年月等で分解して、推移が見られる。
用途:1つの数に着目して、変化を見るとき。
画像は注文件数の変化を発送日基準で追っています。
散布図
特徴:点の位置で縦軸と横軸に置いている数の大小を表せる。点1つ1つは縦軸の数値・横の数値を持っている。
用途:2つの数に着目して、特定の項目を表現したいとき。
画像は注文回数を横軸、金額を縦軸にとり、顧客を点で表して、顧客の区分を色で塗り分けています。
点の位置で顧客の傾向を見られ、右上に行くほど質がいい顧客といえます。
終わりに
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