デザイン

数値だけを信じて大丈夫?デザイナーが考慮すべき錯視とは

錯視とは?

皆様は下のような画像を見たことはないでしょうか?

これは「ミュラー・リヤー錯視」というもので、両端に矢印を付けることで長さが異なって見える錯視です。身近な例では、化粧のアイラインやつけまつげなどが挙げられます。

 

このように対象となるものに対して、客観的事実と違った知覚をすることを『錯視』と言います。

また、世の中にあふれるデザインは錯視を考慮した調整が行われており、このことを『視覚調整』と言います。

今回はそんなデザインの基礎である錯視を一部抜粋して紹介していきます。

 

1.ポッゲンドルフ錯視

斜めに引いた直線の真ん中を図形などで隠すと、線が歪んで見える錯視です。

フォントやロゴの視覚調整でよく用いられる錯視効果です。

 

2.ハーマングリッド錯視

正方形を格子状に並べた時に交差部の白い背景に点が点滅するように浮き上がる錯視です。この錯視は間隔をあけたり、並べ方を変えたりすることで発生を防ぐことができます。

 

3.上方距離過大の錯視

上の方の距離が広く感じる錯視です。中心に配置しただけでは下にずれているように見えるため、図の右側のように調整として上に移動させることで視覚調整を行います。

 

4.ヘルムホルツの錯視

それぞれ同じ面積の図形ですが、横縞だと縦長に、縦縞だと横長に見えるという錯視です。

 

最後に

以上、5種類の錯視を紹介させていただきました。

人間の脳は騙されやすいものです。錯視の知識はもちろんですが、数値のバランスだけを信じずに自らの目で判断することが大切でしょう。

錯視には今回の5種類以外にも多くの種類があります。下記のサイトは分かりやすく様々な種類の錯視を紹介しているのでよければ目を通してみてください。

https://321web.link/optical-illusion/

https://bulan.co/swings/the_illusion_in_the_design/

 

nota
カレーをスパイスから作るデザイナー。