データサイエンス

BigQuery-料金の話-

今回は2022年時点で、DWHの選択肢として外せない「BigQuery」と「Snowflake」の課金面での比較です。BigQuery編

料金体系

BigQueryの料金体系は大きく分けて2つに分類されます。

  • 分析料金
  • ストレージ料金

分析料金

分析料金中でもオンデマンド料金と定額料金の2種類があります。

オンデマンド料金は、一つ一つのクエリ(DMLやDDL)で処理されたバイト数に基づいて課金されます。
毎月最初の1TBまでは無料で、以降は5ドル/1TBになります。オンデマンド料金はクエリで処理されたバイト数分だけ課金されるというシンプルなタイプです。
※設定しているリージョンによって若干料金が異なります。上記はUSマルチリージョンで、東京リージョンの場合は6ドル/1TBです。

定額料金は、スロットと呼ばれる仮想CPU(クエリを処理するためのリソース)をいくつ購入するかで課金額が決まります。オンデマンド料金では1プロジェクト2000スロットまでは保証されますが、それ以上は保証されていません。BigQueryを使用するユーザー数や1回に処理されるバイト数がかなり増えてくると、スロット数に上限が設定されていない定額料金の方がコスト面、パフォーマンス面で恩恵を受ける場合があります。オンデマンドで使用する中で、使用しているスロット数を検証してみるといいかもしれません。

月定額:2000ドル/100スロット
年定額:1700ドル/100スロット
Flex Slots:4ドル/100スロット (1時間使用の場合) ※最短60秒から

スロット利用料見積機能があるらしいので次回以降で検証してみようと思います。https://cloud.google.com/bigquery/docs/slot-estimator?hl=ja-jpfactory

ストレージ料金

ストレージの料金とは、BigQueryに読み込むデータを保存してくための費用です。2種類あり、アクティブストレージと長期保存です。

アクティブストレージは、過去90日以内に更新されたデータが含まれます。
アクティブストレージ:20ドル/1TB ※毎月10GBまで無料

長期保存は、90日連続して更新されていないデータが含まれます。
長期保存:10ドル/1TB ※毎月10GBまで無料

まとめ

BigQueyでは、分析料金がメインとなりそうです。まずはオンデマンドで使用し、状況に応じてオンデマンド料金の中でコスト削減、パフォーマンス改善していくことが良いと思います。次回はSnowflakeについてまとめます。

Y.K
アナリティクス&デベロップメント所属。雪国出身。