働き方

自己投資の考え方

藤野英人さんの『投資家みたいに生きろ』を読み、「働く」ということについての考えをまとめてみました。コロナウイルスの影響でリモートワークという働き方が注目され、従来の決まった時間にオフィスに出社し決まった時間に退社する働き方に、少しずつ変化が起こっています。その変化の中で、新しくできた時間を副業や投資に使おうとする考え方も生まれてきています。

今回は特に「投資」という言葉に焦点を当てて、「リスク」と「目に見えない資産」という観点から、金融資産を増やそうというだけでなく、日常生活や仕事にも「投資」に必要なマインドが役に立つのではないかというお話をしていきます。

「リスク」とは

多くの人が「投資」に対して良いイメージを持たないのはこの言葉が原因ではないでしょうか。銀行にお金を預けている場合、預金額が元金より少なくなることはありませんが、投資の場合株価が買値より下がってしまえば損をします。

これは誰もが知っていることだと思いますが、同様に多くの人が見逃している事実があります。それは「何もしないというリスクが存在する」ということです。投資でいうならば「NISA」や「iDeCo」のように、一定額までは非課税だったり住民税が控除されたりする仕組みがあります。これらの仕組みを知らない人、知っていても調べたり試してみたりしない人は、それを利用している人に比べて将来の資産を増やすことができないというリスクを負っているのです。

これは仕事も同じです。失敗するリスクを恐れて挑戦しない人は、常に自分が成長できる機会を逃すリスクを負っているのです。リスクを最も減らすために必要なのは、自分が抱えているリスクを正しく分析し、リスクを減らす方法を常に考え続けることです。

「目に見えない資産」とは

資産とは必ずしもお金のことに限りません。はたしてどんなものがあるのか、あなたが独立して事業を始めようとしているとして説明していきます。さて、独立しただけではお金を稼ぐことはできません。では、どうやって仕事をもらえばよいのでしょうか?

務めていた企業、取引先、知人からの紹介、新規開拓営業あるいはクラウドワークスのような案件紹介サイトなど様々でしょう。仕事を知人から紹介してもらうのであれば、それはあなたが築いてきた「人脈」という資産を利用したことになります。知人から見たあなたの姿勢や信頼は、将来的な仕事につながる可能性があるのです。

一方、後者2つの場合で仕事を得られたのならば、あなたの「市場価値」という資産が評価されたと言えます。「市場価値」とは前職での経験や身に付けたスキルが世間一般でどの程度の年収になるかという指標です。「人脈」や「市場価値」はお金ではありませんが、お金を生み出す可能性を秘めているのです。投資においても、企業の社会貢献性や環境への配慮等への観点に注目した「SDGs」投資が話題になっています。最初は常に明るく振る舞うだけでも構いません。目に見えないものを見ようとする意識を持つことが重要です。

まとめ

入社してからちょうど1年になりますが、目に見えない資産を作るのはとても難しいことだと感じました。一方で、一度積み上げた力やノウハウはその後の仕事に繋げられることも実感しました。継続して自己投資をしていく必要があると感じました。

 

参考文献:藤野英人『投資家みたいに生きろ』 (ダイヤモンド社,2019/9/12)

O.J
Tableau を用いたダッシュボードの作成を主に業務で行っています。