サブスクビジネスについて色々調査した知見をまとめてみました。
サブスクリプションビジネスとは?
「定期購読、継続購入」を意味し、商品やサービスを所有・購入するのではなく、一定期間利用できる権利に対して料金を支払うビジネスモデルのことを言います。
サブスクリプションビジネスのバリエーション
Googleは世の中にあるサブスクサービスを下記の9類型に分類し、それぞれの利用者が得られるメリットを紹介しています。
ただ自分としては、9つは似ている分類があると感じたため、商材やユーザーのメリットによって次の3つに分類できる気がしました。
分類 | コンテンツ提供型 | シェアリング型 | 物販型 |
課金の対価 | 特定のコンテンツやソフト等へのアクセス権 | 実際のモノ | 消費財 |
商材例 | ・デジタルコンテンツ(動画、音楽等) ・BtoB向けビジネスツール |
物件,車,衣服 | 食品,化粧品,新聞,雑誌 |
ユーザーのメリット | 好きな商品やサービスを、好きなときに好きなだけ使える | 高額なものを安価に利用でき、いろいろなものが試しやすい | 自分で選んだ特定の商品を、好きなペースで届けてくれる |
著名なサービス | ・Netflix ・Spotify ・Salesforce ・Abobe |
・Wework ・Lauxus ・MECHAKARI |
・オイシックス ・ネスカフェアンバサダー |
サブスクリプションビジネスの収支計画
サブスクビジネスの収支計画は、売り切り型の事業と異なる点がいくつかあります。
1.単月売上の算出
- 単月の売上は、次の計算式で算出することができます。
- 売上 = 会員数 × 単価 (※料金プランが一つである仮定)
=(新規会員数 + 継続会員数)× 単価
=(新規会員数 + 前月の会員数 × 継続率)× 単価
- 売上 = 会員数 × 単価 (※料金プランが一つである仮定)
- つまり、単月の売上を上げていくためには、下記の方法があります。
- 会員数を増やす
-1)新規会員を増やす
-2)継続率を上げる - 客単価を上げる
- 会員数を増やす
2.損益分岐点を算出する
サブスクビジネスでは、次の2つの損益分岐点をみていく必要があります。
- 事業全体の損益分岐点
- 初期費用 < 累計の利益となるタイミングのことを指します。初期費用の回収が終わり、事業としての利益が発生することを意味しています。
- 事業全体の損益分岐点が計画通りであるかは、事業の継続可否を検討する一つの判断材料になります。
- 会員一人当たりの損益分岐点
- サブスクリプション事業では、継続期間や客単価によって会員一人から上がる利益が異なるため、”会員一人当たりの損益分岐点”も見ていく必要があります。
- 会員一人当たりの損益分岐点は、会員一人の獲得費用 < 会員一人からの利益(累計)となるタイミングのことを指します。
- 会員一人の獲得費用のことを”CPA”(Cost Per Acquisition)と呼びます。
次回はサブスクビジネスが始まった後、事業の状況を測るために見るべき指標について記載します。
サブスクビジネスに関する知見 #2サブスクビジネスについて色々調査した知見をまとめてみました。
本記事は、サブスクビジネスに関する知見 #1の続きになります。
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