働き方

雑記: 東京タワーと内藤多仲先生の言葉

こんにちは。初めまして。新卒1年目の早川です。
私は大学院で宇宙物理学で博士号を取り、2020年4月からデータサイエンティストとして、働いています。

弊社のブログでは、技術的な話やビジネスに関することが多いですが、今回は弊社のオフィス周りに目を向けて記事を書くとします。
毎日なんとなく過ごしていると、身の回りのことを意外にも何も知らないということが結構あります。
そこで、私たちがオフィスから毎日見ている東京タワーにスポットをあてて、少し余談を。

東京タワー

弊社オフィスは、芝公園の近くにあります。地理に詳しい方はピンと来るかもしれないですが、東京タワーの足元です。
東京タワーは、1958年に世界一の高さを誇る電波塔として建設され、2011年 東京スカイツリーが建設されるまで、主要な電波放送の発進基地と利用されました。
また併設された展望台は、観光名所の一つとして知られ、令和時代に入ってもなお年間300万人以上の方が訪れています。
ところで皆さん、この東京タワーはどなたが建設されたかご存知でしょうか?

耐震構造の父 内藤多仲先生

東京タワーの設計者は、耐震構造設計の父とも呼ばれる内藤多仲先生です。
山梨県南アルプス市 (旧中巨摩郡榊村)出身、生涯に渡って、耐震構造設計の研究や、電波塔等の建造物建築に携わりました。
有名な話として、耐震構造設計への発想は、”荒海でも持ち運んだトランクが潰れずに残っており、そのトランクの中には間仕切り, 外は縄で縛られていた” ことから得られたと言われています。
当時の内藤先生の構造設計は相当に精緻なもので、60年以上が過ぎても凛として立っている東京タワーはそれを物語っています。
東京タワー以外にも、国内主要な電波塔(さっぽろテレビ塔, 博多ポートタワー等)、早稲田大学 大隈講堂, 新宿区役所、山梨県庁舎本館なども手がけています。

積み重ね 積み重ねても また積み重ね

内藤先生の生まれ故郷山梨県南アルプス市ですが、私の故郷でもあります。
内藤先生の信条や言葉は地元で語り継がれており、特に

積み重ね 積み重ねても また積み重ね

という句は地元の多くの人の支えにもなっている言葉です。
塔を立てるときと同じように、一つ一つのことを着実に丁寧にこなし完成させる。
日々の努力を怠らず、一つ一つ確実にこなして成長し、彼岸へ登りつめる。
仕事をしていく上でも、日々の日常生活をする上でも非常に大切な気概だと思います。

終わりに

データサイエンス業界はとても流れが早く、その技術や事業はどんどん深く、広くなっており、目指すものも盛大になってきています。
一方で、データを扱う多くの作業は地道なものも多くあります。
小手先だけで大きな目標を見失うこともあれば、大きな目標のために小手先が疎かになることもあります。
新卒1年目も終わりの節、初心に戻り、高登彼岸を目指したいものです。

弊社も大きなものを目指して、毎日成長を続けております。
一緒に積み重ね、大義を成し遂げたい方、ぜひ私たちと一緒に働きましょう。
お会いできるのを楽しみにしてます。

gri.jp

参考

東京タワー – Wikipedia

内藤多仲 – Wikipedia

耐震構造理論の生みの親・内藤多仲【前編】 | EMIRA

耐震構造理論の生みの親・内藤多仲【後編】 | EMIRA

分析官
早川朝康