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「SONYの開発18か条」を今考えてみる【前編】

Twitterで久しぶりに「SONYの開発18か条」の件がバズっていたのを見かけたので、改めて考えてみました。ちなみにこんな感じの内容です。

 

第1条:客の欲しがっているものではなく客のためになるものをつくれ

よく間違えがちなこの件、クライアントが欲しいと言っているものをそのまま作ってしまうことで「これが解決しても問題は残っていて」とか追加要件が出てきたりするのが常なので、まずはヒヤリング&推考&ヒヤリングが大事かと。何が問題で何を解決することがクライアントのためになるか。納得の第1条ですね。

第2条:客の目線ではなく自分の目線でモノをつくれ

第1条と似通ってますが、おそらく第3者の視点でもっと大局的に考えろってことでしょうかね?クライアントはとかく現場になればなるほど自分の目先の「作業問題」を解決する視点になりがちなので、その状況を理解しつつ、もう少し広い視点で内容を見定めて提案しなさいって言っているのかと思います。賛成すべき第2条です。

第3条:サイズやコストは可能性で決めるな。必要性・必然性で決めろ

「これはこのくらいのサイズ位でいいかなぁ」という可能性ではなく、「これはこのくらいのサイズであるべき」という必要性で考えろってことですかね。この視点で考えれば、曖昧さが減り、時には問題点が浮き彫りになるなど推考時に合わせて考える内容になってきますね。合意です、第3条。

第4条:市場は成熟しているかもしれないが商品は成熟などしていない

なんだろ、例えばかつてガラケーが主流だった携帯電話市場、一見成熟した様に見えてましたがそこに投入された商品「iPhone」は市場をさらにシフトアップして現在はスマホに塗り替えられましたね。そういうことなのかな?市場はあるが利用者のニーズを完全に網羅していない=進化し続けろってことと解釈しました。アグリーな第4条。

第5条:できない理由はできることの証拠だ。できない理由を解決すればよい

できない理由がわかっていればそれを解決すればできるじゃんって話ですね。一見ジャイアニズムな感じもしますが、要は問題点を明確にしてその問題点を解決する方法を考えようって話かなと。まあ時にできない理由=物理的に予算的に精神的にできないとかもあると思いますが、まあ諦めるなってことですかね。了解です、第5条。

第6条:よいものを安くより、新しいものを早く

「よいものを安くする」ってのはコストダウン=最適化のステージなのでおそらく後半戦の話ですよね。それよりかまずは新しいものを早くリリースして期を逃がすな、ブラッシュアップを高速で回せというメッセージと受け止めました。ただし一定のクオリティッテもあるのでバランスが必要ですね。そうだよねーな第6条。

※これ「第6条:よいものを安く、より新しいものを早く」って間違ってる人ちょいちょいいます。貼り付けるだけでは意味がないですよ。最低でも読みなさいよと言いたい。

 

やっぱSONY、良いなぁー。
残りは近々。

hiroyoshi usui
ディレクター、Keep it simple, stupid.