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ChatGPTに大学発ベンチャーの調査をさせて表形式でまとめてもらってみた【プロンプト事例】

ChatGPTに大学発ベンチャーの調査をさせて表形式でまとめてもらってみた

今回の記事ではChatGPTに大学発ベンチャーについて調べてもらい、結果がわかりやすいように表形式でまとめてもらいました。その一連の行程とプロンプトを紹介いたします。

マーケット調査や競合分析では調査に多くの時間をかける必要がありますが、ChatGPTを活用することで格段に時間を削減して効率的に行うことができます。今回は調査が難しいモノの例としてアメリカでIPO(新規公開株式)をしている大学発ベンチャーの事例を調べてもらいました。また多くの情報を調べてもらうときは表形式で出力させると便利なので、その実例をお見せいたします。

まず前提となる情報の補足をいたします。大学発ベンチャーは、大学の研究成果を元に設立されたベンチャーを指すことが多いですが、それ以外にも現役の大学生が起業したベンチャーや、大学の投資ファンドが出資しているベンチャーも含むことがあるため、調査をすることが難しいです。またベンチャー企業に出資しているベンチャーキャピタルは、ベンチャー企業がIPOやM&Aをする際に、出資時点よりも高い株価で売却することで投資回収をするビジネスモデルとなっています。そのため、数多ある大学発ベンチャーの中でも一定の成功を収めている企業を調べるためにIPOの事例を調べるという目的になっています。

では、早速GPT-4を使って調査をしてみましょう。

 企業名と概要、さらに今回は”大学発”ベンチャーとしているので、大学との関係性について教えてくれました。しかし、事例が少ないので、さらに事例を出してもらいたいと思います。

 このようにしてさらに追加の事例を教えてもらうことができます。さらに、情報を整理してもらうために時価総額が大きいものを抽出してもらいます。時価総額が大きい企業ほど株価が上がっていて成功をしていると考えることができます。

 GPT-4は2021年9月までのデータを元にしているので、時価総額は変動することも注意点として述べた上で情報を出してくれました。時価総額の大きい企業はそれだけ成功しているので日本でも有名な企業が抽出されていることがわかります。

 さて、大学発ベンチャーは定義が曖昧であり、調査を行うのが難しいことを前提で述べさせていただきましたが、ここまでの調査結果も大学の研究成果を元にした事例というよりは、大学の出身者が設立した事例も含まれています。例えば、NVIDIAは元AMD社員が設立しているため、大学発ベンチャーとするのには違和感があります。そこで、「大学の研究成果を元に立ち上げたベンチャー」に絞って調査してもらうことにします。

 これらの事例もこのままだと見にくいので表形式でまとめてもらいます。

 

 このように見やすい表として出力されます。またエクセルなどに表のままコピーすることもできます。今回は”大学発”ベンチャーとして調査してもらっているので、自動的に”大学”の項目も付けてくれています。このように、ChatGPTを活用することで、短時間で難しい調査を行うことができます。ただし、注意点として、ChatGPTに調査してもらった結果をそのまま信用することは危険です。例えば、今回の例だとillumina社の創業者とイェール大学の関係は深くなく、むしろアメリカのタフツ大学での研究が元になっています。このように、情報の真偽を確認する必要はありますが、それでも何もない状況から調査を始めるよりは格段に時間を削減できることでしょう。

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(了)

(執筆:NovuSearch)