3月に出たリサーチやマーケティングに役立ちそうな記事等のご紹介です。
毎日のように本当にたくさん色々な所から記事が出ているので、全部を追えるわけではないのですが、とても気になる、参考になるものをご紹介です。
■世界の統計2014(総務省統計局)
http://www.stat.go.jp/data/sekai/index.htm
これは後でじっくりと見たいデータ。
色々とこれを元に記事を書きたいデータです。
■オススメ本:「本質直観」のすすめ。: 普通の人が、平凡な環境で、人と違う結果を出す
従来のリサーチやマーケティングに携わってきた方には、すっと頭に入らない人も多いのではないでしょうか。
なぜかっていうと、今までやってきたこととある意味正反対のことが書かれているからです。
「本質直観」のすすめ。: 普通の人が、平凡な環境で、人と違う結果を出す
東洋経済新報社
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「直感補強型思考 (従来のリサーチ)」で正しいかどうかをみんなに聞く、資料を調べるというのが従来のやり方だったのに対し、思考の方向性が変わり、「直感検証型思考 (本質直観)」というのは、どうしてそんな確信が生まれたのか、自問自答を繰り返す方法で本質にアプローチしていく、ということを題材にしている本です。
自問自答については、思想家の吉本隆明さんも以下のように話しています。
コミュニケーションに
邪魔っけな石を置く、
自問自答のようなものを
さしあたり何と名づけたら
いいのかというと、
もしかしたらそれは
「芸術」という言い方で、
できるんじゃないでしょうか。
いや、いまのところ
そう言っておくのが
いちばん近いような気がするんです。
■客がスーパーのレジに求めるもの(Chikirinの日記)
元記事
http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20140302
タイトルの通り、「客がスーパーのレジに求めるもの」をブログ運営者の Chikirin さんが自分のフォロワーの方からの意見をまとめて、記事にしたもの。
身近にある気になることを元にして、消費者はどう思っているか?
ネタの振り方ややりとり、情報の整理の仕方から MROC運営者や座談会運営者などはとても興味深いのではないでしょうか。
■リサーチの思想とは何か―原点から調査の今を見つめ直す(電通報)
元記事
http://dentsu-ho.com/articles/810
色々な手法が登場してはいますが、リサーチの根本に言及するお話が多くあります。
アカデミックなお話が多いですが、対談形式でとても読みやすくなっています。
■データは「参考」にするが「信用」はしない ビッグデータが語らないマーケティングの本質
元記事
http://diamond.jp/articles/-/43967?display=b
データを扱う人にとっては少し耳の痛い話かも。
ネスレ日本の CEO 高岡浩三さんの記事。
ついつい数字があるとそれを前提に考えてしまう自分を戒めてくれます。
■Twitterのツイートを調べるとHIVの大量発生地域がわかる
元記事
http://jp.techcrunch.com/2014/03/04/20140303researchers-find-that-twitter-can-locate-hiv-outbreaks/
UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)の研究者チームが、HIV発生の激甚地域を見つけるのにTwitterが役に立つ、という意外な事実を見つけた。
これは興味深い結果です。
ツイートの大量データからこのような傾向をつかむこと、関連性が見つかるとは少し驚きです。
■世界中の森林伐採状況がわかる、そわそわするサイト「Global Forest Watch」(lifehacker)
元記事
http://www.lifehacker.jp/2014/03/140306global_forest.html
データを分かりやすく表現することが必要な機会が本当に増えました。
ここでは、どの地域でどれくらい森林伐採が行われているのか、地図情報と合わせて分かりやすく表現してくれています。
■Googlezon EPIC 2004年の未来予想
EPIC2014というのはご存知でしょうか。
当時とても話題になりましたが、2004年時点の2014年未来予想図。
GoogleとAmazonが合併してGooglezonができる、なんてストーリーもありました。
そのEPIC2014は3月9日時点という話もあり、改めて話題になりました。
今見返してみても、面白く見ることができます。
コレだけ流れの早いIT業界の未来予想図をこのような形で作ることができる観察力に脱帽です。
■1997年と2012年の30代前半代の年収分布
こちらは話題になったツイート。
就業構造基本調査のデータからだそうです。
↓の記事は2007年の分布だが,2012年の30代前半男性の年収分布はこう。なるほど。ボリュームゾーンが2つ下がっている。今じゃもう,300万円なんて普通よ。 pic.twitter.com/MpuMK0LLWU
— 舞田敏彦 (@tmaita77) 2014, 3月 8
■イケテナイグラフ。
これは、数字を扱う人、プレゼンなどでグラフを作る人にとって身に覚えのある人も多いかもしれないやっちゃいけないこと。
■社会科学者から見た統計学――公文俊平×西内啓
「統計学が最強の学問である」著者の西内啓氏と多摩大学情報社会学研究所所長・公文俊平氏の対談。
元記事
http://diamond.jp/articles/-/49677
統計、ビックデータのお話はちょっとお腹いっぱいですが、こういった違うジャンルの方とのお話はまた面白く拝見できます。
■広告業界と無関係な僕がさっぱり理解できないアドテク用語を調べた。
現状のマーケティング活動の中で切っても切れないものはWEB広告周りの知識です。
非常に進化・変化の早い業界なだけに、一体どうなっているのか、最新の情報を得るのが困難になってきていました。
以下の記事では、その業界内のテクノロジーがどうなっているのか、業界はどのような構造になっているのかを非常に分かりやすくまとめてくれています。
■早稲田大学とアクセンチュア、 日本企業のグローバル化ランキングを発表
企業の各種ランキングデータはよく出てきますが、それがどのように採点されているのか?が分かりにくいものでした。
今回上記で出ているのは、各指標と重み付け内容も公開されており、透明性の高いランキングデータと言えるかと思います。
合っているかどうかは、検証の余地があるかと思いますが、このような指標などがしっかりと公開されていることがとても大事と思います。
元記事
http://news.mynavi.jp/news/2014/03/13/031/
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と、3月もたくさんの記事がありました。
今回紹介しきれないものもたくさんありますが、ご参考になりそうなものを今後もご紹介してまいります。