アート

AIイラストを見極めよう

2022年の後半になってMidjourneyやNovelAIなど、精度の高いイラストが作れるコンテンツが登場し、一時期はAIイラストがあちこちで散見されるようになりました。
なんといっても質がいい!かわいい!「AIイラスト」や上記のサービス名で調べるとたくさん出てくるので気になる方はぜひ。

しかし、AIのイラストには、利用する側の使い方も含めてまだまだ問題点が多いため、AIのイラストかどうかを見極めなければいけない場面もあります。今回はその見極め方について、以下で説明します。

AIイラストを見極める必要性

ではそもそも、見極めなければいけない状況とは何なのでしょうか?

その答えの一つが、絵を有償で依頼したときです。

絵の有償依頼とは、AI絵師、AI、(上記のサービス名)などの文言が入っていない場合は基本的に人間が自分の手で絵を描きます。

しかし、中にはAIに描かせたイラストを「私が手描きした」と主張して有償依頼を引き受けようとする人もいます。

え?これの何が問題なの?きれいな絵が手に入るならAIでもなんでもいいじゃないの、と思う人もいるかもしれませんが、AIそのものが他人の絵からラーニングしていること、それを差し引いてもあくまで出力しているのはAIであって、そのAIの成果を全て自分の成果と偽り自分の名義で販売することは買い手からしたらある意味詐欺じみているとも受け取られますし、売り手の倫理的に「どうなの?」という問題があります。

(そもそも上記サイトを用いたAIイラストは本当にどんな人でも手軽に作れるので、わざわざよくわからない他人に頼むくらいなら自分で作ったほうが良いし早いしでメリットは薄いのです。)

危ない橋は渡らないに越したことはないため、もちろん見極める必要があります。が、その時になってから行っていては、まるで見分けがつかないと頭を抱えることでしょう。

そこで今回はAIイラストの特徴の中でも、高確率でAIが描いているであろうと判断できる内容を三つ説明します。
(※AIではない実際の絵師さんの中にもこの絵柄の人がいることもあるので、絶対に本人にそれってAIイラストですよね?とか聞かないようにしましょう。約束!)

AIイラストの特徴

一番わかりやすい代表例がこれです。
おかしな方向に曲がる、異常に指先が細い、しれっと指の本数がおかしい、ぐにゃぐにゃに絡まっている、などの特徴があります。

細かいところが歪む

先程の手もそうなのですが、細かいところが変にくっついたり歪んだりします。髪の毛と服の布が一体化していたり、背景にいる人間の関節が妙なことになっていたりします。

文字が歪む

日本語でも英語でもない異界文字といった具合です。
もちろん人間の書いた異界文字も存在するので100%そうとは言えませんが、逆に一切加筆していないAIイラストにちゃんとした文字が書いてあることはほとんどないです。
後から文字追加されたら分からなくなるので判断基準になるかは怪しいですが参考までに。

まとめ

いかがでしたか?
他にも細かい部分を上げたらきりがないのですが、大まかでわかりやすい区分けとして三点、AIイラストは人の手で描いた絵とはここが違います

・手が変
・細部が変
・文字が変

前提としてAIのイラストは大変綺麗です。
綺麗なのですが、粗が多いことがお判りいただけるかと思います。
人間が描いている場合、こんなに綺麗に描ける程度の画力を有していながらこのような部分がおろそかになることは少ないのではないでしょうか。
注目すべきは「上手さに対して」粗いという点です。

誰かに絵を頼もうという時に不安になった方は、こちらを参考にしてみてはいかがでしょうか?

ただ、AI技術は日々進歩し続けます。ここに描いてあることもいずれ克服して完全に見分けがつかなくなる日もあるでしょう。そうなれば、安易に文章では説明しがたいAIイラスト特有の質感に注目する必要が出てきます。こればかりは多くのAIイラストを目にして雰囲気をつかむしかありません。難しいですが、頑張りましょう。

NH
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