私は小さいころから文字を読むのが遅くて、国語の授業のなどで音読してくださいと言われると同級生にいじられながら読んでいた記憶があります。特に紙面いっぱいの文章は文字を目で追えども、お祭り会場の金魚すくいの金魚のごとくちょこまかと動いて見える[*1]ものです。そのため、読み違いや同じ行を複数回読んでしまうことがよくありました。時が流れて、読むのが苦手であることに気づいたのは大学院で気分障害の研究していた時になります。このときはじめて、診断された人だけで人口の8%が文字に苦労[*2]していることを知りました。そして、診断はされていないが文字に苦労している人たちがいるというのも事実です。
そこで、仕事の仕方をちょっとupdateするだけで、読み書きのしやすさが断然変わってくる方法を紹介します。私は愛用している端末で、次のことをしています。基本的に、読みたい行の近辺に余計なノイズを置かないことがポイントです。
Windows
- スクリーンリーダを使用
- Microsoft Edgeのスクリーンリーダーはイントネーションが人に近いので聞きやすいです
- 文字を大きく、フォントも読みやすいものを
- CUI操作ではConsolasを用いてます
- これは視線が泳がせない工夫
- テキストカーソルインジケータのオン
- 論文のように文字が紙面いっぱいの形式は、読みたい段落をメモ帳等にコピーしてます
iPhone
- 文字を大きく
- 音声入力
- 背面3回タップで白黒表示
- アクセスビリティ設定で変更できます
番外としては必要に応じて眼鏡をすることです。特に軽度な乱視の方は乱視であることに気づかずにデスクワークされると、ただでさえ苦手な読み書きで目と脳を余計に疲れやすくさせてしまいます。(恥ずかしながら、私も乱視と気づかなかったです。)
今回は文字が苦手な方へのTipsの紹介になりますが、あなたの周りに文字に苦労されている方がいましたら上記のTipsを紹介してみると喜んでくれるかもしれません。
[*1] 下の画像のような見え方です。実際は文字は自由に動いてたりします。
[*2] こちらの記事はわかりやすいです メンタルカウンセリングweb