データサイエンス

海外のインフォグラフィック化サービス紹介

データをグラフ化する際に、困ったことはありませんか。エクセルを使って、色々と編集することは出来ますが、なんだか時間もかかるし見にくいですよね。時間がかかる上に、わかりにくい感じもしますし・・・。私もそんな風に感じるときがあるのですが、今回紹介するツールが、そんな悩みを解決してくれるかもしれないです。

データを視覚化(インフォグラフィック化)してくれるツールには様々なものがあります。最近のサービスはインポートしたデータをグラフ化する際に、色々とデザインを選ぶことが出来ることが多いです。まるでポスターみたいです。見ていて確かに目を奪われてしまいますが、その反面かえってデータがわかりにくくなってしまうような気もします。なんだか、データの中身はそんなにたいしたことはないのに、その斬新なデザインに騙されているというか。デザインに凝ったインフォグラフィックも当然あった方がよいと思いますが、データをいかにシンプルに、且つわかりやすく表現するツールもあったら当然便利です。シーンによって使い分けることが出来れば、どちらのタイプも最強のツールになるのではないでしょうか。

そこで、データをグラフ化(視覚化)してくれるASPサービスを海外から引っ張ってきてみたというわけです。日本語のデータ視覚化サービスを探しても、あまりシンプルなものがなく、単純に海外ではどんなものがサービス化されているのか知りたかったんですよね。日本語でサービスを行っていないものだけ集め、かつ無料サービス(トライアル版)のみを紹介します。一体、無料版・トライアル版だけでどれだけのことが出来るのか見てみましょう。

Good:ステキなポイント So, so:残念なポイント

1)espatial
https://www.espatial.com/

こちらは住所が含まれたデータを取り込んで地図上で表現してくれるツールです。無料版では出来ることがかなり限られてきます。ビジネスで使用できるシーンとしては、取引先の一覧を地図上でまとめてみるなど、わりと簡単なデータを取り込むことに向いているのではないでしょうか。

espatial作成画面espatial作成画面

■Good
・無料版で出来ることが少ないので、かえってシンプル
・地図上で、エリアを指定してデータを編集することが出来る

■So, so…
・無料版で出来ることが少ないので、簡単な資料作成向け

2) Datawrapper
https://datawrapper.de/

datawrapper作成画面datawrapper作成画面
※日本語箇所が文字化けしている

■Good
・出来上がるグラフがかなりシンプル
・データの取り込みから視覚化まで工程がページ上部に記載されているのでわかりやすい
→英語に自身のない人でも、「なんとなく手順に従えば出来るかも!」と思わせてくれるかも

■So, so…
・データのサイズや項目によっては、データ自体を取り込むことが出来ない
・データの読み込みをしてから文字化けに気がつく

3) Statwing
https://www.statwing.com/
Statwingの一番の特徴は、データの視覚化だけではなく、データ分析も行ってくれるところです。多少統計の知識が無い人でも、このツールならばなんとか利用出来るかと。

参考記事
http://jp.techcrunch.com/2012/08/17/20120816how-statwing-makes-it-easier-to-ask-questions-about-data-so-you-dont-have-to-hire-a-statistical-wizard/

statwing作成画面statwing作成画面
※Statwingのサンプル表より(タイタニック号の乗客者のデータ)

※赤枠箇所が、分析結果
上:「座席クラスと生存者には、統計的に深い関連性がある」
下:「座席クラスと性別には、わずかだが統計的に深い関連性がある」

■Good
・データをアップする際に、ファイルではなく直接コピーアンドペイストすることが出来る
・直接Google Drive, Dropboxなどのデータを取り込むことも可能
・データ形式がバリエーションに富んでいるところが特徴
・FluidSurveysやSurveyMonkeyと連携することができ、データを分析にかけることが出来る

■So, so
・1要素と1要素の関連性のみしか分析することが出来ない

■まとめ

取り込みデータ形式 WEB上でのデータ編集 抽出体系 分析の有無
espatial CSV 地図
datawrapper CSV グラフ、チャート
Silk CSV 表、グラフ、チャート
Statwing CSVその他(Google Drive, Dropbox) 表、グラフ、チャート

今回紹介したような、データを視覚化、インフォグラフィック化できるツールがあれば、手元にあるデータが瞬時にして目を引くような情報へと様変わりします。もちろん、データの内容ありきですが、せっかく良いデータでもわかりやすく表現できなかったらもったいない!こんな風に、データをどう説明するかの手助けになるようなツールが、世界のいたるところで存在しているのです。