家庭でも職場でも、望んでいないのについ口論となってしまった、という経験は誰にでもあるのでは無いでしょうか。
些細なことなのに、ヒートアップして暴言を吐いてしまい後で後悔する・・なんてことも。
そうなる前に予防策を講じる事が出来るかも?と思える研究結果がアメリカで公表されました。
オハイオ州立大学で行われたこの研究では、低血糖な状態の人ほど配偶者に対して怒りを向ける、という結論を提示しています。
オハイオ州立大学の研究者たちは、107組の既婚のカップルを3週間にかけて調査した。参加者は毎晩、血糖値を計測し、パートナーにみたてたブードゥー人形に(自身の怒りのレベルを示すために)ピンを刺すように指示された。
結果、低血糖状態の人たちが、より多くのピンを人形に刺していることがわかった。事実、一番低血糖だった人は、一番高血糖だった人に比べて、なんと2倍の数のピンを刺していた。
また、参加者は他の方法としてヘッドフォンを利用してパートナーに騒音を撒き散らす事も許された。やはり一番低血糖の人が、一番うるさく、そして長時間に渡ってパートナーに浴びせていた。
そもそも人形にピンを刺すという行為自体にかなり抵抗がありますよね。。一本でも刺すという事は結構な怒りを感じている気がします。
世の中の夫婦はそんなにいがみ合っているのか・・と暗い気持ちになりそうですが、その点には救いがあって、ほとんどの場合3週間のうち7割はピンを刺さなかったそうです。平均しても一人当たり一晩に1本ピンを刺す程度だったそう。
それでも一晩に一本刺すのか・・。意外に慣れてくるのかもしれませんね。人間って怖い。
一方、極端に怒っている参加者はというと・・・参加者のうち3人は、51本のピンを同じ日に刺し、そのうち1人はそれを2度も行ったそうです。ここまで来ると一緒にいるのが不思議な気がしますが・・。
当然この研究だけで低血糖と怒りや暴力の因果関係が証明されたわけでは無いですが、他にもその関連を示す研究結果というのはあるそうです。
ご存知の通り、血糖値を上げるには糖質を含む食べ物を摂取すること。甘いものや炭水化物が代表的ですね。お腹が空いているとイライラしてしまう、というのは単純に納得出来る気がします。
意見が対立しそうな場合は、美味しいものを食べてから冷静に話し合うのが良いのかもしれませんね。イラっとくるタイミングが事前にわかれば苦労しない、という話もありますが。
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