概要
Pythonのアプリケーションを頒布する場面において様々な実行環境で上手く動かすためにはどうしたらよいのでしょうか。
スクリプトを配るだけではPythonのインストールの有無やバージョンなど問題が多いです。
利用者に問題解決のスキルがあればよいのですが、全員にそれは期待するのは難しいでしょう。
一つの解決方法として実行可能な形式のファイルを頒布するということは挙げられます。
クリックだけで知識のない人でも動作させることができれば、よりアプリケーションを使ってもらうことができます。
そこで、今回はpyinstallerによるPythonアプリケーションの実行可能ファイルの構築を試してみました。
この記事では、以前の記事で作成したじゃんけんアプリを実行ファイルにしてみます。
環境
使用した環境は以下になります。
macOS | Monterey 12.0.1 |
Python | 3.8.12 |
pyinstaller | 4.7 |
pip install pyinstaller
でインストールできます。
実行可能ファイルへの変換
下記コマンドにより、Pythonの実行環境やライブラリなどをまとめて一つのファイルに格納する形で実行可能ファイルを作成します。
pyinstaller --onefile app.py
こちらを実行すると./dist/app
としてファイルが作成されます。
こちらのファイルをダブルクリックしてみると上手くアプリが実行されました。
(open ./dist/app
などとしても開くことができます。)
終わりに
今回はpyinstallerによるPythonスクリプトの実行可能ファイルへの変換を試してみました。
実行可能ファイルを作成できるとアプリケーション開発の幅が大きく広がります。
いずれ、Windowsでのpyinstallerの動作も試してみたいです。