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Prophetでチューニングすべきパラメータ

時系列予測モデルProphetには多くのパラメータがあります。その中でチューニングすべきもの、すべきでないものを紹介します。
なお、この記事は以下のドキュメントを参考にしています。

PROPHET_Diagnostics_Hyperparameter tuning 

チューニングすべきパラメータ

changepoint_prior_scale

トレンドの柔軟性を表すパラメータ。
予測結果に対して最も影響力がある。
デフォルトは0.05。0.001~0.5の範囲でチューニングするのが良い。

seasonality_prior_scale

季節成分の柔軟性を表すパラメータ。
デフォルトは10。0.01~10の範囲でチューニングするのが好ましい。

holidays_prior_scale

休日成分の柔軟性を表すパラメータ。
seasonality_prior_scaleと同様にデフォルトは10で、0.01~10の範囲でチューニングすると良い。

seasonality_mode

加法モデル(additive)と乗法モデル(multiplicative)を選択できる。
デフォルトは加法モデル(additive)。

チューニングすべきでないパラメータ

changepoint_range

トレンド変化点の候補の幅。
デフォルトは0.8。
これは、時系列の最後20%のトレンド変化にモデルがフィットしないことを意味する。
多くの場合、調整しない方が良いが、調整する場合は0.8~0.95の範囲でチューニングすると良い。

growth

線形(linear)とロジスティック(logistic)から選択する。
デフォルトは線形(linear)。

changepoints

トレンド変化点の座標を手動で入力する場合のためのパラメータ。
デフォルトはNone。

n_changepoints

自動で位置されるトレンド変化点の数。
デフォルトは25。
トレンド変化点の数を増減させるより、changepoint_prior_scaleを変化させた方が良い。

yearly_seasonality

年次の季節変動の有無。
デフォルトはauto。
ハイパラチューニング中には、このパラメータよりseasonality_prior_scaleを用いて季節効果を調節すると良い。

weekly_seasonality

週次の季節変動の有無。

daily_seasonality

日次の季節変動の有無。

holidays

休日のリスト。
デフォルトはNone。

mcmc_samples

MCMC法のサンプル数。
デフォルトは0。

interval_width

不確実性の幅。
デフォルトは0.8。
幅が変化しても予測結果yhatは変化しないため、チューニングの必要はない。

uncertainty_samples

不確実性の幅を計算する際のサンプル数。
デフォルトは1000。

Y.Y
アナリティクス&デベロップメント所属。画像や時系列など。