デザイン

フォント豆知識 その1「書体とフォント、その特徴について」

こんにちは🌞好きなフォントはA1ゴシック、デザイナーの上原です。

ビジネスシーンでフォントに触れるシーンといえば、資料作りの際でしょうか🧐資料以外にも、身の回りのあらゆるものにフォントが使われていますよね。
ゴシック体と明朝体などは比較的有名な書体ですが、その特徴などをご存知でしょうか?

書体とフォント

そもそも、書体とは何でしょう。意外にも明確な説明をするのは難しいのではないでしょうか。かく言う私も、その違いについてあまりわかっておりませんでした……!🥺
モリサワの用語集から引用すると、以下のように説明がされています。👇

「書体」とは、共通した表情をもつ文字の集まりのことです。「リュウミン」「新ゴ」など、共通のコンセプトによってつくられたものをさし、それぞれ「明朝体」「ゴシック体」のように大きく分類することができます。
「フォント」は、現在ではデジタル化した書体のことを指します。

引用:https://www.morisawa.co.jp/culture/dictionary/1953

「フォント」について、文字を表現するための手段と説明する場合もあったり、一方でフォントを数えるときに「1書体、2書体」と数えることもあったりして、文字を使う人や時代に合わせて意味が変化していると捉えることもできそうです。

欧文と和文

文字通り欧文はアルファベットや数字、一部の記号のみに対応したフォントであり、和文はひらがなやカタカナ、漢字に対応した日本語専用のフォントです。一般的に資料作りで用いられるフォントは和文フォントであることが多いと思いますが、フォントのプリセット内には欧文フォントが含まれています。例えば自分の使っているGoogle Slidesだと、こんな感じ。(なぜか和文フォントが少ない……)

和文フォントだけでもアルファベットや数字などに対応しているため、資料作りの際にはこれだけでも十分に作成することが可能です。しかし様々なフォントを組み合わせることで表現の幅が広がり、多様なクリエイティブを作ることができるのです……!

明朝体とゴシック体

明朝体とゴシック体は比較的よく耳にする身近な書体名ですよね。違いなんて、分かって当然!そんな声が聞こえてきそう🙃
印刷ではなく投影を前提とした資料では、明朝体ではなくゴシック体を使うことが多いですよね。ゴシック体は、モニターやプロジェクタースクリーン上での可視性が高いので、スライド資料において明朝体よりも好んで使用される書体です。一方で、明朝体は印刷物に使用されることが多い書体です。一般的に長い文章でも疲れにくい可読性の高い書体であるとされています。実際、書籍や新聞など長い文章の書かれるものには明朝体が使用されることが多いです。

セリフとサンセリフ

「セリフ」というのは、文字の先端にある装飾のことです。このような装飾のことを「うろこ」「ひげ」などと言ったりもします。

この装飾「セリフ」がある書体を「セリフ体」、「セリフ」のない書体を「サンセリフ体」と呼びます。セリフ体はフォーマルな印象を与え、装飾により強弱のついた書体です。一方サンセリフ体はカジュアルな印象で、インパクトの強い書体です。セリフ体と明朝体、サンセリフ体とゴシック体は対応の関係にあります。似た者同士ってことですね。

まとめ

普段使っているフォントでも、特徴を理解して適切な使用シーンを選ぶことでより伝わりやすい資料が作れること間違いなしですね!

uehara
雑食系デザイナー。