雑談

スマホ子育ては言語発達に影響する!?

 

スマートフォンを子育てに活かすのは、今や常識となっているのでは無いでしょうか。活かすとまではいわなくても、子供が泣き止まない時にスマホで好きな動画を見せると大人しくなってくれる・・・なんて経験をした親御さんも多いはず。

生まれた時からインターネットやタッチデバイスが存在し、その進化と共に育っていく子供達は、そうではなかった我々の世代とは違った感覚を養い、将来様々な才能を発揮してくれるのかと思うと、とても楽しみですね。

一方で、小さな子供がタッチデバイスを見たり、触ったりすることが、子供達にネガティブな影響を与える可能性があるというのも、様々な研究者たちが警告しているのも事実。

まだ新しい技術ですから賛否両論があるのは当然だとしても、もしマイナス面があるなら知っておきたいですよね。

そんな親御さんは絶対に気になる研究結果のニュースがアメリカから届きました。

ニューヨークにあるコーヘン子ども医療センターで行われた研究によると、教育目的ではないゲームをタッチデバイスで遊んだ事のある0歳〜3歳までの子供について、そうでない子供より言語発達が遅い傾向があるという結果が出たそうです。

同センターのミラナイク博士は以下のように語っています。

新生児クリニックで私達が観察してわかったのは、親達が子供に与える”おもちゃナンバーワン”がスマートフォンである事です。親たちが本や一般的な玩具の代わりにスマートフォンを利用している事実は衝撃的でした。多くの親たちはスマートフォン以外に子供たちの気晴らしになるような物を持ってきているようには見えませんでした。

ただでさえ子供を連れて出かけるのは重労働なのに、誰も持ち歩く荷物を増やしたくは無いですよね。少なくとも外出先ではスマートフォンを玩具の代替にしたい、という親御さんの気持ちは理解できます。今は21世紀だし、デジタル時代のスマホ子育ての何が悪い!と養護したい気もします。

それでは実際にどんな研究が行われたかと言うと、当初の目的は「タッチデバイスが幼児教育にどんな効果をもたらすか」を明らかにする事だったそうです。ところが、発達テストの結果は(教育目的のゲームやコンテンツを含め)タッチデバイスで遊んだ事のある子供と、遊んだ経験の無い子供の間に何ら差が無い事を示しました。

60%の親はタッチデバイスに教育的な効果があると信じているが、今回の研究では、タッチデバイスを使用する子供と特に使う環境にない子供との間に大きな結果の違いは無いという結論に達した。
そして、教育目的ではないゲームの経験がある子供は、そうでない子供と比較して言語に関するテストで低いスコアしかとれなかった。

言語発達の鈍化とタッチデバイスの因果関係は正確にはわかりませんが、筆者が思うにスマートフォンが直接言語の発達を阻害するというわけでは無く、子供がスマートフォンで遊んでいる間は親とコミュニケーションを取らないという事が問題なのでは無いでしょうか。どんなに有益なコンテンツであっても、子供はスマートフォンとコミュニケーションをとる事は出来ないのですから。

テクノロジーそれ自体はどんどん活用すべきだと思いますが、親と子の関わりにとって変わるものは無い、という事ですね。

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