Dockerを利用してシステムを構築したはいいものの、デプロイしたい環境ではイメージのビルドができないという経験はないでしょうか?
こういった場面では事前にビルドしたイメージをファイル化しておくことで問題を解決できます。また、ファイル化しておくことによりダウンロードやビルドの時間を短縮することもできます。
この記事ではイメージのファイル化と、ファイル化したイメージを読み込む方法について述べます。
イメージをファイル化する
docker save
コマンドではtarアーカイブ形式でイメージを標準出力に出力することができます。以下の例ではこれを更にgzipにより圧縮したものをファイルとして保存しています。
docker save image_tag:version | gzip > image_file_name.tar.gz
イメージを読み込む
docker load
コマンドでは先程出力したファイルを読み込むことができます。gzipにより圧縮されたままのファイルでも読み込む事が可能です。
以下のように読み込むことができます。
docker load < image_file_name.tar.gz