デザイン

色トレスをしよう

デザインでもイラストでも、平面の制作では往々にしてある「なんか線が浮くんだよな~」という現象はいつまでもつきまとう課題になっています。そこで今回は色トレスについて紹介していきます。

なんか浮くんだよな~の例

色トレスとは?

色トレスとはもともとアニメーションの分野の言葉です。
複製原画などによくある、色どうしの境界を示すためのカラー線です。そこから転じて、線画の色を塗りになじむように整えてやる技法のことも指します。今回の記事で説明するのはこの後者のやり方です。順番に見ていきましょう。

実践

さて、実践です。具体的には、線の色を塗りの色に近づけていきます。ひと手間ではありますが、この作業をするしないでは絵の見栄え、印象が様変わりします。
と、ここまで書くと難しそうに聞こえますが、やること自体はとても簡単です。実際にやっていきましょう。

1.透明度をロックする

今回私が使っているのはFireAlpacaですが、各自使いやすいペイントツールでやってください。

 

2.スポイトツールで塗りの色をとる

 

3.その色より濃い色にする

明確にこの色という決まりはないので、自分のさじ加減で自由に選んでください。

 

4.線画の部分に塗っていく

 

5.完成!

これにて完成です。見比べてみましょう。

 

 

 

 

 

並べると一目瞭然ですね。ポイントとしては、外の輪郭は濃いめに、内側の葉脈はもう少し薄い色にしています。こうすることで、模様としての絶妙な存在感を出すことができます。

 

この技法が語られるのは、今回のように絵のことが多いですが、デザインでもパーツ同士で「なんか浮くな~」と思った時には使える技だと思います。お試しあれ。

NH
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