2つの値を比較したい場面はよくありますが、そんな時あなたはどんなグラフを作りますか?
読み進める前に、まずは是非考えてみてください。
== 考え中 (´-`) ンー ==
2値を比較するときの一般的(?)なグラフ
(前提:サンプルスーパストアのデータを用いて、カテゴリ別の2020年、2021年の売上差異を見たいとする)
パッと思いつきそうなのは
①棒グラフで差異を表現したり
②ダンベルチャートを使ったり といった感じでしょうか。(以下、イメージ)
それぞれ2値の差異は表せているものの、個人的にイマイチかなと思いました。
その理由としては
棒グラフ:売上自体が可視化されていない
隣に売上自体のグラフを作るのもありですが、目が左右に動いて、瞬時に判断しづらいです。
②ダンベルチャート:年の違いが「色」のみで、各売上の大小がどちらを示すのか分かりづらい
ただし①と比較すると売上自体も2値の差も、ダンベルチャートの方が表現されていますね。
ちょっと変わり種(?)のグラフ
ということで、上記を踏まえて今回の本題です!
棒グラフとガントチャートを組み合わせて、売上自体とその差分を1つのシートで可視化しましょう。
完成イメージはこんな感じ。
2020年/2021年の売上、そしてその差分の順に棒グラフとガントチャートを並べています。
そしてこのグラフのポイントは、、
・1つのペイン内に3つの指標が並んで表現されている
・売上差異がプラスかマイナスかによってガントチャートの色を変えている
以上より棒グラフの欠点は言わずもがな、ダンベルチャートの欠点も解消されているかなと思います。
では、早速作り方を見ていきましょう。
手順
1. 計算フィールドの作成
a. 2020売上: IF YEAR([オーダー日])=2020 THEN [売上] END
b. 2021売上: IF YEAR([オーダー日])=2021 THEN [売上] END
c. 2020売上(コピー): 2020売上を複製して作成
d. 2021売上と2020売上の差分: SUM([2021売上]) – SUM([2020売上])
※最低限必要な計算フィールドに留めているため、表示させたいラベルがあれば別途作成してください
2. 売上部分を作成(棒グラフ)
以下のように、メジャーネーム, メジャーバリューを駆使し、売上自体を可視化する
3. 差異部分を作成(ガントチャート)
c.2020売上(コピー)を列に、d.差分を「サイズ」にそれぞれ入れ、ガントチャートを指定する
4. 二重軸にする
二重軸>軸の同期を行う
完成イメージに近くなってきました。
5. 自由に見た目を整える
私がやったことを参考に記します。
- ガントチャートの色を条件によって変更
- 各値(売上,差分,差分割合)のラベルを配置
- メジャーネームのヘッダーを非表示にし、棒グラフ内にラベルを配置
- 各ペインが詰まりすぎているので、min(null)を入れて、余白を作成
これで完成です!
棒グラフとガントチャートの合わせ技があるなんて、個人的には目から鱗でした。。>゜))))彡
考え方次第でいろんなグラフが作れるんだなと改めて実感。