今あなたが使っている計算式、もしかしたらLODの方が/WINDOW関数の方が適している、ということがあるかもしれませんよ、という話。
Tableauで作れる様々な図は、データソースがもとになっています。
データソースのこと、つまり表示範囲外の場所のことを考えられると、Tableauをさらに使いこなすことができます。
例えば図のようなデータがあり、「最新月~6か月前までの期間の平均売上」という値を出す場合。

Tableauを使いこなすうえで、
計算式を書けばLOD関数/WINDOW関数どっちでも出せるということ
LOD関数/WINDOW関数で出るのは同じ値だが、過程が違うこと
を理解する必要があります。
図のように各計算式で値が出せます。

何が違うのか
ビュー内の表示範囲外になっている場所に違いが出ます。
LODはデータソース全部を参照するので表示範囲外も計算結果が存在しますが、WINDOW関数は表示範囲外には値が存在しません。
なので、フィルタを使って表示を直近3か月に変えてみるとWINDOW関数の方は値が変わって3か月の平均になってしまいます。LODは値が変化しません。

以下はTableauの詳細な計算処理の図です。
図は点線のところで、シートの描画前と後に分けられます。
LODがどこに位置するかというと、描画前です。
表計算は描画後に位置しています。
つまり、データソース→LOD→図の描画→表計算という処理の時系列が発生します。
注意するポイント
LOD関数/WINDOW関数で計算を作るとき、注意するポイントが以下のように異なります。
LOD関数を使うとき
描画前かつ、データのフィルターが起きる前に計算式で書いた値が出ます。
なので、計算を正しく行うためには、LODで指定する粒度と、シートに入れるフィールドが何かを考えながら計算式を作りましょう。
WINDOW関数を使うとき
描画後に、シートの中に書いてある値を参照して計算した値が出ます。
なので、シートの中で参照する場所と方向がどうなっているかを考えながら計算を作ると正しく計算ができます。

GRIはデータ利活用のプロフェッショナル集団です。
分析の受注だけでなく、Tableauを初めて触る人から上級者まで、お客様のレベルに合わせたデータ活用のサポートを承っております。
お問い合わせはこちらから。