Tableau

Viz作成の基本フロー_第3回「どう整理しようか(データやレイアウト)」

TableauでViz(ダッシュボード)を作る際にどういう思考で作成していっているかは人それぞれだと思いますが、私が実際に作ったVizの制作過程を思い出しながらまとめ執筆しています。ネタはこちらのViz。

以下の5回にわたりお送りいたします

Vizをイメージしながら「データ取得/整理」をする

さて頭の中にあった理想と現実は以下でした。そのギャップを埋められるかがポイントです。

  • 検討1:考えていた結合キー(棋士番号)が使えない
    ユニークで主キーになりえる棋士番号があったのはいいのだが、各ページにあるデータには棋士番号はいってないじゃないか……ただし棋士名があるからこれで代替はできる(ただし同姓同名とかいると駄目だしあんまいけてない、問題ありそう……)
  • 検討2:出身地データもあった!
    が、市区町村までで使い難い、ただこれ使ったVizもおもしろそう、保持
  • 検討3:現役/引退フラグあった!
    棋士番号一覧には現役/引退フラグがある、これは想像してなかったラッキー、何がラッーキーかというと、年別成績は各年ごとの単体データで現役引退は変動していくため最新のデータにある人に何かしらフラグを立てて現役での絞り込みをする必要があると思ってたからです、なのでこれがあればデータ保持したまま引退前の成績ともぶつけられるので保持しておこうと思ったまでです
  • 検討4:年別データはそれぞれページが分かれていた
    まあそりゃそうだ、あとでユニオンすれば問題ない、データはシート単位で持たせておけばメンテナンスも楽そうだからそちらに切替で、つかう年データは藤井さんが活躍し始めた前の年からでいいや
  • 検討5:勝率あるけど……
    カットして計算しようか?まあ負荷かかるとかないと思うけどあるのでそのまま使おう

このイメージを持ちつつGoogleDriveのスプレッドシートにデータを入れ始めます。サイトなのでコピペして貼り付けたり、整理したり。でデータができたらtableau触り始めます。

データ構造は理想と現実がある

データができたらViz作り始めるよ

よく手法として「配置のフレームを書いてみよう」などがあると思いますが、最初に作ったVizではtableauでデータ色々いじってみたかったのでいきなり触り始めて、結果なんか非常におさまりが悪い感じになってしまってました。技術や知識もなかったので。こんな感じです↓(この頃はまだ四冠でした)。

ただ最初に「勝ち負けはダンベルで作ろう」とか「年次ごとで比較したいしソートしたい」とか「何を目的で作ろうか」のイメージはしていたのでどんどん作っていた感じです。

追加で考えた点としては以下あたりになります。

  • 勝率は並べてもちょっと感覚がわからないので10段階でクラスタ色分けにしよう
  • 棋士データが併せて表示されると良いな、公式サイトの個人ページは棋士番号で作られているので連携表示できそう
  • なんかグラフが多いので表示範囲大きくしよう(→結果いけてない)
  • なんか年齢と平均対局数/勝率のグラフ作ればわかりやすいかも(→結果いけてない)

ただ機能の学習も兼ねてだったので当時はこんなもんかなという感じです。

Viz制作、行き当たりばったりはやっぱあんまりよくないかも

ここまでが「どう整理しようか(データやレイアウト)」です、データ整理にすごく時間かかりました。設計はそうではないのですが整形の部分ですね。このパートはデータ整理にトータル数時間、Viz作成にコツコツ進めていたので定かでないですがトータル半人日~1人日なイメージです。tableauが触れる人+設計がまとまっていればおそらくもっと早く作れるくらいのボリュームです。

※将棋のVizを作ってから将棋に興味がわきNHKの対局を見始めたとかは一切ありません。やはりそんな興味なく、あと長い……1点あるとしたら千駄ヶ谷の将棋会館にいってみたりしました(外からのみですが)、漫画に描かれている場所も多くあー見た風景だとかは感じたり、誰か顔わかる人いないかなぁとかミーハーな感じで、そのくらいの気持ちでもVizは作れる!

第4回に続く

Viz作成の基本フロー_第4回「どう改善しようか(作成後の話)」TableauでViz(ダッシュボード)を作る際にどういう思考で作成していっているかを、私の実際に作ったものを基に執筆してみています。ネ...

 

hiroyoshi usui
ディレクター、Keep it simple, stupid.