LLocoエルロコ

地理空間データ共有プラットフォーム~ロケーションインテリジェンスを加速化~

LLoco v3.0.0をリリースしました

リリース日

2023年6月20日
 

リリースバージョン

v3.0.0
 

目次

1-1.郵便番号の更新
2-1.地域境界線ポリゴンの更新
3-1.地域人口統計データの精緻化
3-2.地域人口統計データに構成比の追加
4-1.郵便番号変更履歴マスタの追加
4-2.地域境界線ポリゴンの生成元情報を含むマスタの追加
 


1-1.郵便番号の更新

 

概要

LLocoの全郵便番号データを2022年10月版から2023年5月版に更新しました。
 

目的・背景

日本郵便が発行する郵便番号は、市区町村の統廃合に伴い、毎月数件程度の更新が行われています。LLocoの持つ代表郵便番号を最新版の郵便番号と一致させる為に、2023年5月時点の郵便番号を使用してLLocoの代表郵便番号の更新を行いました。
 

影響範囲

今回のアップデートにより更新された郵便番号の地域は下記の通りです。郵便番号の更新によって代表郵便番号から削除された郵便番号は、郵便番号変換履歴マスタ(postcode_history_attribute.csv)から参照可能です。

 

備考

特になし。
 


2-1.地域境界線ポリゴンの更新

 

概要

LLocoの地域境界線ポリゴンを国勢調査の2015年度版ポリゴンから2020年度版ポリゴンに更新しました。
 

目的・背景

国勢調査の2020年度版ポリゴンがeStatにて2022年6月末に公開されたため、LLocoの更新を行いました。
 

影響範囲

地域境界線ポリゴンにおいて、郵便番号、町丁目コード、地形情報等の最新データへの更新が行われています。これにより郵便番号の割り振りや各地域の形状が変更されている場合があります。

また、地域境界線ポリゴンの更新に伴い下記のマスタデータも変更されている場合があります。

 

備考

特になし。
 


3-1.地域人口統計データの精緻化

 

概要

国勢調査から作成した地域人口統計データの修正・補完を行いました。さらに、地域人口統計データの精緻化に伴い、人口統計データに値の秘匿情報を示す「秘匿フラグ」を新たに追加しました。
 

目的・背景

国勢調査において一部地域の地域人口統計データが秘匿されていた為、以前のLLocoの地域人口統計データには不足分(総人口の約0.08%相当)が存在していました。今回のアップデートでは、秘匿地域の情報を郵便番号粒度に変換して合算を行い、地域人口統計データの再作成を行いました。ただし、一部の秘匿地域では正確な地域人口統計データを反映できない場合があります(総人口の約0.000018%相当)。そのため、該当地域には「秘匿フラグ(*1)」が設けられています(全郵便番号の約4%)。
 

影響範囲

地域人口統計データの以下のデータに対して、数値の変更と秘匿フラグ(*1)の付与が行われています。

秘匿フラグの付与数や割合は以下の通りです。

 

備考

(*1)秘匿フラグ
国勢調査の秘匿処理によって、統計情報が不正確な地域を示すフラグ。該当地域の秘匿フラグはTrueを示す。
 


3-2.地域人口統計データに構成比の追加

 

概要

地域人口統計データに、性年代・産業種および職業種別の人口構成比や家族類型の世帯数構成比のカラムを追加しました。
 

目的・背景

地域人口統計データに性年代、産業種および職業種別の構成比のカラムを追加することで、事前処理をすることなく地域属性の構成比を可視化に利用できるようになりました。また地域人口統計データに含まれる構成比を利用することで、分析者ごとの集計定義を統一することが可能です。
 

影響範囲

地域人口統計データに下記データが追加されました。

 

備考

・人口構成比の導出方法
各種構成比の算出は調査年度と郵便番号毎の総計を分母として、性年代・産業種および職業種別の人口構成比や家族類型の世帯数構成比を算出しています。
 


4-1.郵便番号変更履歴マスタの追加

 

概要

過去の郵便番号を参照するための郵便番号変更履歴マスタ(postcode_history_attribute)を新規に追加しました。
 

目的・背景

LLocoで使用している郵便番号は最新のものを反映していますが、これまでは古い郵便番号が含まれるデータを利用する際に更新や消滅等の理由で正しく結び付けられない場合がありました。LLocoでは郵便番号変更履歴マスタを追加することで、過去の郵便番号の変更を遡って参照できるようになりました。
 

影響範囲

マスタデータ内に郵便番号変更履歴マスタ(postcode_history_ attribute)ファイルが追加されていますが、既存のデータには影響ありません。
 

備考

郵便番号変更履歴マスタは、日本郵便が発行している2019年12月から2023年5月までの郵便番号情報を含みます。
 


4-2.地域境界線ポリゴンの生成元情報を含むマスタの追加

 

概要

地域境界線ポリゴン(郵便番号界)の生成元を特定するためのマスタデータ(LLocoマスタ、地名マスタ(特例処理(*2)))を追加しました。マスタデータの追加に伴い、データ構造を一部変更しました。
 

目的・背景

これまでのLLocoは生成元情報を特定することが出来ず、LLoco上の地域人口統計データや地域境界線ポリゴンの形状が他データや他サービスと異なる際に、要因を調査できませんでした。本アップデートでは、データの一貫性向上を目的として、LLocoの生成元情報を特定するためのマスタデータを追加しました。
 

影響範囲

マスタデータに次のファイルを追加しました。
・LLocoマスタ(lloco_ attribute)
・地名マスタ(特例処理(*2))(address_attribute_exception)

マスタデータ内の地名マスタ(address_attirbute)はこれまで国勢調査の地名情報のみを掲載していましたが、日本郵便の地名データを追加しました。これに伴い、地名の参照元を特定するためのdata_sourceカラムを追加しました。

マスタデータ内のいくつかのファイルにおいて、可読性の向上のため、カラムの追加・削除を行いました。
カラムの追加を行ったデータ一覧

カラムの削除を行ったデータ一覧

 

備考

(*2)特例処理
LLocoは、原則的に日本郵便と国勢調査の地名をパターンマッチングさせて、郵便番号とポリゴンの対応付けを行っています。ただし、地名の異体字表記やデータ間の地域粒度の違いからパターンマッチングが出来ない一部地域は、手動での対応付け(特例処理)を行っています。
 

お問い合わせ先

株式会社GRI
LLoco担当
info@gri.jp