ETHNOGRAPHY

本当のところ、どう見られてる? – ちょっと気になる客観的な外見評価サービス

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渋谷 Bar Bossaのマスターが、カウンターの中から観察した世の中の“不便”に斬新なアイデアを提案する連載!

 

先日、銀座線に乗っていたら、外苑前の駅のホームにムチャクチャ僕の好みの女性が立っていたんです。
確率で言うと「5年に1回会えるか会えないか」くらいの僕の好みのタイプでした。

で、「うわー」と思って、ついつい電車の中からすごい勢いで見つめてしまったんですね。

そしたら彼女が僕の「すごい視線」に気がついて、「チラッ」と僕のことを見たんです。

たぶん彼女は30代の半ばくらいだと思います。ショートカットで薄い水色のトレンチコートを着ていて、すごくお洒落な雰囲気なんです。

一方僕はといえば、すごくむさ苦しいオッサンなわけで、こういう瞬間、彼女の目に「銀座線の中からすごい視線のオッサン」ってどんな風にうつっているんだろう、ってすごく気になるんです。

「うわー、気持ち悪い…」なのか、それとも「なんか今の男性すごく私のこと見てたけど、私のこと好みなのか?」なのか、とても気になります。

そういう「街で今のこの姿の自分はどういう位置づけなのか?」って気になりませんか?

Photo by Franck Michel

Photo by Franck Michel

よく「綺麗な女性」からも聞くんです。

「昔は歩いていたら、そういう視線がいっぱい飛んできたんだけど、ある年齢から『ガクッ』と減るんです。あれ悲しいんですよねえ」

あるいはみなさんも、20歳前後の頃は「すれ違う時に目がばっちり合えば」、「これは恋に発展するかも」ってわけもなく妄想しましたよね。

でも、それなりに歳を重ねると、当然ですがそんな恋愛市場の位置からはいつの間にか「下ろされている」わけです。

でも世の中には「それなりにいいお年」なのに、相変わらず遊んでいる人たちっていますよね。

「自分もモテたい」とか「自分も若い人と遊びたい」とかって考えているわけではないんです。

「自分は街を歩いているとき、どのくらい男性的魅力があると思われているのか」を具体的に知りたいんです。
 

で、こういうのって周りの女性に「僕ってどのくらいオジサンですか?」とかって質問すると「林さんはそんなにオジサンじゃないですよ」なんて言ってくれるんです。

でも、それってもちろん「僕に気をつかって」言ってくれてるわけなんですよねえ。いくら僕でもそのくらいはわかります。
 

で、思いついたのですが、こういうインターネット・サービスってどうでしょうか。

僕の普段の雰囲気がわかる動画を送るんですね。で、一切、僕の職業や年齢なんかは教えないんです。

そして、20代、30代、40代、50代の女性たちのモニターさん達がその「僕の動画」を見て「どこまで恋愛対象として見れるか」というのを判断して色々と書き込んでくれたりしてくれたり、いくつかの選択肢をクリックしてくれるというサービスなんです。
 

その結果を観て、「そうかあ、30代女性は『お食事は奢ってくれるんなら行ってみたいな』って感じてる人が40%かあ。お、40代女性は『話とか盛り上がればセックスしても良い』と感じている人が20%なんだ。ということは40代女性5人に声をかけたら1人とはセックス可能ってわけなんだ。ふむふむ」とかってわかるわけです。→もちろん数字は(仮)です。

さらに「ジーンズの形がオジサンっぽい」とか、「優しそうな雰囲気が好印象」とか「ヒゲがちょっと不潔な感じがする」とかいろんな「本気の証言」もコメントで残せるんです。

そうなんです。このサイトのサービスは僕みたいなオジサンだけじゃなくて、普通の人も利用して「そうかあ。俺の服装って結構気持ち悪いって感じるんだ」とか、

男性のモニターが女性を評価するのもあるので「ええ?! 私って胸を強調させる服を着た方が色っぽく見えるんだ」とか色々と自分を客観的に見れるという特徴もあるんです。

やっぱり普通は周りに聞いてもそんなに正直には教えてくれないですよね。でもこのサイトのサービスがあれば、「自分が街でどれだけ恋愛市場価値があるのか」がわかるんです。

ちょっと怖いけど、でも「本当のところ」というのを知りたくないですか? 自分はどれだけオジサンなのか、どれだけ美人なのか、どういう層にはどのくらい需要があるのか、そしてどういうところを改善すればもう少しマシになるのか、教えてくれるんです。

婚活サイト運営者にも大口契約とかしてもらえそうで、うん、いけると思うのですが、どうでしょうか。

今回のBossa林さんのアイディアをジーリサーチと一緒にコラボして 実現をしたい企業様を募集しております。コチラからどうぞお問い合わせください!

 

■著者について

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林 伸次

林 伸次 1969年徳島県生まれ。中古レコード店、ブラジルレストラン、バー勤務を経て、1997 年渋谷にbar bossaをオープンする。選曲CD、CD ライナー執筆多数。『カフェ&レストラン』(旭屋出版)、『cakes』で、連載中。著書『バーのマスターはなぜネクタイをしているのか? 僕が渋谷でワインバーを続けられた理由』(DU BOOKS)
また cakesの連載をまとめた恋愛本『ワイングラスのむこう側』が好評発売中。

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