DATA-SCIENCE
ワールドカップ日本戦:Twitterの反応
出口慎二のT-newsコラムTwitterでは、いつ、どんな話題が盛り上がったのか、ちょっと探ってみます。(こまかいことはこちら)
6月15日午前10時(日本時間)から、サッカーW杯2014、日本初戦、日本 対 コートジボワール が行われました。このときのつぶやきを見てみましょう。なお、ここでは、下記グラフの凡例のとおり、各選手の名前文字列(および「#woridcup」「#ワールドカップ」)のいずれかを含むツイートを拾っています(たまたま同じ文字列を含んでいるが、全くW杯とは関係がない、というツイートも拾ってしまっています)。
本田のゴールは開始16分だったので、Twitterでは、少し遅れての反応だったように見えてしまいます。ですが、これは、つぶやきの件数自体が、開始20分より前は、少し少なかったことが理由のようです。10分ごとの「%」で見てみると、10時10分台も20分台もあまり変わりません(10分間の全つぶやきのうちの30%前後)。
グラフを見て、もっとも目立つのは、後半中程から投入されたドログバです。ただ、10分毎「%」で見てみると、11時20分台以降、全つぶやきの3割ほどで推移しており、本田の得点の時とさほど変わりません。10分ごとのつぶやき件数は、10時20分台以降、10分あたり5,000件くらいだったのが、11時00分台あたりから増え始め、11時30分台には、10分あたり8,000件を越えます。参考まで、以下に%表を掲載します(ひとつのツイートに複数の選手名が含まれるなどの場合もあるため、下記は、MA(多重回答)になっています。)
なお、11時50分台は、3〜4分しかデータをとっていません(試合はロスタイムを含め終了したため)。また、酒井(宏樹/高徳)、トゥーレ(ヤヤ/コロ)は、区別していません。
本田、ドログバのほかも、目立ってつぶやきの多かった選手は、グラフにラベルを付しています。
(著者について)
出口慎二(でぐちしんじ)
1972年生まれ。1997年、統計分析サービスを行う会社に入社。調査データの入力・集計から多変量解析による分析、関連するプログラミング業務などに携わる。退社後、2001年以降、個人でデータ分析事業を行なう。
2003〜2004年、IRJ(インターネットリサーチ研究会)にて会員社合同の実験調査プロジェクトの統括ディレクターを務める。
2004年、『自分でできるネットリサーチ』を3人共著で上梓。
2005年〜2007年、インフォプラント(現、マクロミル(2007年9月〜2010年7月はヤフー・バリュー・インサイト))に在籍してRQI(ResearchQualityInstitute)を設立し主任研究員を務める。
2005年〜2007年度、サーベイ・メソドロジー研究会(日本行動計量学会の研究部会のひとつ)に参加、インターネットリサーチを含むデータ収集法の研究に携わる。
現在は現場におけるデータ分析業務に重きを置いています。
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