DATA-SCIENCE
理研の小保方さん会見時のTwitterでの反応
出口慎二のT-newsコラム
Twitterでは、いつ、どんな話題が盛り上がったのか、ちょっと探ってみます。(こまかいことはこちら)
4/9(水)の昼過ぎ、理研の小保方さんが会見を開きました。
この会見に対するツイートはどのようだったのでしょう。
ここでは簡単に、ツイート内容のネガポジ(消極的/積極的)を見てみましょう。
会見はおよそ13:00.〜15:30.の2時間半にわたって行われました。
この間のつぶやきを、前後それぞれ少々の時間とともに見てみましょう。
以下、「小保方」を含むツイートです。まずは、N(度数)で見てみます。
会見が始まる前は、比較的ツイートの数は少なかったようです。
会見開始直前に、ネガティブツイート(消極的ツイート)が増えています。
13時、会見が始まると、いったんネガティブツイートは減ります。
しかし、ツイートの件数自体はもっとも多くなります。
同時に、ポジティブツイート(積極的ツイート)も少なくなっているようです。
今度は、パーセントで見てみます。
ポジティブツイートを見ると、会見前後に比べ、会見中のほうが、やや多いようです。
会見開始直後は、%にしてみると、別に減っているわけではないようです。
ネガティブツイートは、会見直前に増え、会見開始直後に減りますが、会見前後含め、おおむね一定で推移しているようです。
今度は、初回に見た、時間と語の散布図です。
左下(12時台)から、右回りに、左上(13時台)、右上(14時頃)、右下(14時半以降)と時間が推移しているようです。
どうやら開始から少ししてポジティブツイートが増えたのは、「かわいい」といった、研究内容とは離れたところの話だったのかも知れません。(散布図上の「語」の色は、青より緑、緑より赤が多かったことを示す。)
こうしてみると、また、「こんなものか」と言われそうですが、今度は、4時間ほどですが、9万件近いツイートを見ています。こうなると、ツイートを直接見るのも難しくなります。
事前に、ある程度でも概要が分かっていると、ずいぶんと心強いのではないでしょうか。
(著者について)
出口慎二(でぐちしんじ)
1972年生まれ。1997年、統計分析サービスを行う会社に入社。調査データの入力・集計から多変量解析による分析、関連するプログラミング業務などに携わる。退社後、2001年以降、個人でデータ分析事業を行なう。
2003〜2004年、IRJ(インターネットリサーチ研究会)にて会員社合同の実験調査プロジェクトの統括ディレクターを務める。
2004年、『自分でできるネットリサーチ』を3人共著で上梓。
2005年〜2007年、インフォプラント(現、マクロミル(2007年9月〜2010年7月はヤフー・バリュー・インサイト))に在籍してRQI(Research Quality Institute)を設立し主任研究員を務める。
2005年〜2007年度、サーベイ・メソドロジー研究会(日本行動計量学会の研究部会のひとつ)に参加、インターネットリサーチを含むデータ収集法の研究に携わる。
現在は現場におけるデータ分析業務に重きを置いています。
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