DATA-SCIENCE
「笑っていいとも」終了後の反応
出口慎二のT-newsコラム
Twitterでは、いつ、どんな話題が盛り上がったのか、ちょっと探ってみます。(こまかいことはこちら)
前回に引き続き、フジテレビのお昼の番組、「笑っていいとも」に注目します。
今回は、単純に、集計結果をそのまま見てみます。
お昼の12時台に行われたテレビに関するつぶやきについて、この3週間、局ごとの推移を追ってみました。
「笑っていいとも」終了でどのような変化があったのでしょうか。
まず、単純にN(度数)を見てみます。
とりあえず、3/21(安倍首相がテレフォンショッキングに登場)、3/31(最終回)のフジテレビ(=「笑っていいとも」)は、他を圧倒していたことはわかりますが、この2回が突出していて、ほかが良く分かりません。
そこで、%(パーセント)でグラフを書き直してみます。
(以下、「つぶやき率」。ひとつのつぶやきに、複数の局のハッシュタグが含められているケースがあるため、合計は100%を越えます。)
やはり、さきの2回は、フジテレビが圧倒的ですが、ほかの日もある程度見通しが良くなりました。
(以降、水色=NHKは置いておいて、民放を見ます。)
まず目を引くのは「赤」のライン。フジテレビです。
4/1、新番組初日は、高い注目を集めていたようです。
それ以降も、つぶやき率は、他局より十分高く推移しています。
これに次ぐのはTBS(「黄」のライン)、この時間帯だと「ひるおび」でしょうか。
そして目を引くのは「青」のライン、テレビ東京です。
4月に入って、3月末よりつぶやきが増えているようです。
3月は他局より低いつぶやき率でしたが、4月に入ってから、他局と並んでいます。
この時間帯は、〜12:30.が旅番組「大人の極上ゆるり旅」(4/1〜は再放送)、12:30.〜が刑事ドラマ「LAW&ORDER」(3/24〜)。
どちらが効いてるかは…。ここからは、つぶやき自体を見て見るほうが良いでしょう。1日当たり100件少々です。
T-newsでは、基本的に、毎日、7時台〜29時台の23時間を見ています。
この間、キー局のハッシュタグを含むつぶやき件数は、 1日で3万〜5万件ほどです。
しかし、こうして着目点を絞っていけば、十分、ロウ(生)データそのままでも読むことが可能な量に絞りこむことができます。
(著者について)
出口慎二(でぐちしんじ)
1972年生まれ。1997年、統計分析サービスを行う会社に入社。調査データの入力・集計から多変量解析による分析、関連するプログラミング業務などに携わる。退社後、2001年以降、個人でデータ分析事業を行なう。
2003〜2004年、IRJ(インターネットリサーチ研究会)にて会員社合同の実験調査プロジェクトの統括ディレクターを務める。
2004年、『自分でできるネットリサーチ』を3人共著で上梓。
2005年〜2007年、インフォプラント(現、マクロミル(2007年9月〜2010年7月はヤフー・バリュー・インサイト))に在籍してRQI(Research Quality Institute)を設立し主任研究員を務める。
2005年〜2007年度、サーベイ・メソドロジー研究会(日本行動計量学会の研究部会のひとつ)に参加、インターネットリサーチを含むデータ収集法の研究に携わる。
現在は現場におけるデータ分析業務に重きを置いています。
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