DATA-SCIENCE
1ヶ月でBIツール Tableauをマスターしたステップとおすすめコンテンツ
入社2ヶ月目に考えてやっていたことと、知っておきたかったことを整理して、これからTableauプロジェクトに入る人向けにどう習得したらいいかを書いてみました。Webや書籍として点在しているコンテンツの場所や、見る順番などを書いております。2020年6月時点版です。
Tableauって?
わかっている人は、ここは飛ばしてください。
Tableauって何かと言えば、ダッシュボードが作れるツールだと思います。 ではダッシュボードとは何か?「デジタルダッシュボード」についてはWikiにこうあります。
企業のビジネスの状態を視覚化し確認できるようにする経営者向けのビジネス管理ツールの一種である。 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
では、何のために視覚化しているか?です。 これは、正しく意思決定をするためだと思います。正しく意思決定をするためには、正しく現状を把握しなければならないと思います。医者と同じで、正しく診断しないと、正しい処置が出来ないということです。
ちなみにこの話は、Exploratory西田さんのこのブログにもう少し詳しく触れられております。
テューキーの教え:データ分析する時に心に刻む10のこと
medium.com
正しく診断するためには、ある意味レントゲン撮影でも、聴診器でもいいのです。可視化でいうと、Excelでもいいわけです。ただ、Tableauの方がExcelより優れている状況がそれなりにあるので、Tableauはおすすめです。
もう少しTableauというツールの中でのダッシュボードとは何かという話でいうと Tableauには、シートとダッシュボードがあります。シートは1つのチャートがあり、ダッシュボードはシートを1つの画面に集めたものという感じです。
まとめると、Tableauで手軽にダッシュボードが作れるのは便利。ただ、それ自体はゴールではなく意思決定のツールに過ぎないということです。
それでは次は、何から取り組んだのかです。
最初にやったこと(初級)
最初、とりあえず2つです。
無料トレーニングビデオを、ザーッと全部みた
Tableau:無料トレーニングビデオ
www.tableau.com
1つだけ挙げるとすればこれです。 これは、読書に例えると速読で全体像を把握するという感じです。[メタデータの管理]や[書式設定ペイン]などのテーマから、ファネルの作り方まで、いったん最初に把握しておくといいと思います。あくまで把握です。例えば、Excelのクロス集計みたいなものを作りたいとき、Tableauでは闇雲に操作していてもなかなか難しく、そこはメジャーネーム、メジャーバリューというものがあるんだな、ということを概念として知っておくと結構いいです。
本を読んだ
これは、テクニック的な話ではなく、何を伝えるのか、直感的に入ってくる可視化とはどんなことかを理解するのに役立ちました。Tableauでトリッキーなことができても偉くはなくて、軸足はこちらに置いておくということを意識しています。
Google流資料作成術 | コール・ヌッスバウマー・ナフリック, 村井 瑞枝 |本 | 通販 | Amazon
www.amazon.co.jp
Quick Learnerでここまで、2〜3週間でというところでしょうか。
次にやったこと(中級)
ディメンションとメジャー/連続と不連続などのTableau特有の概念を理解する
まずは、こうゆう概念があるということを認識し、無料トレーニングビデオでこれらについての回をわかるまで見たりしました。数値型のカラムでもディメンションにしておくことができ、文字列型のカラムでもCOUNTDにするとメジャーになる、みたいなことを確認します。
LODを理解を深める
LODは、SQLでいうとGroup byして元のテーブルにJoinして出来るようなカラムを作成できる計算式です。 これは以下のサイトを見ながら自分のビジネスに近いもの中心に気が済むまでこれらのチャートをトレースしてやってみるのがいいと思います。
LOD 表現トップ 15
www.tableau.com
ここまでで4週間くらいでやったのですが、これは結構良かったと思っています。とりあえずは、LODできますよみたいな空気出し始められます。
やりながら調べて習得したこと(やや上級)
これらは、知っておくといいが、その問題にぶち当たったら調べるでいいと思います。
アクションフィルタとセットアクションの違いを理解した
ダッシュボードアクションの、アクションフィルタは結構簡単に使えます。ダッシュボードアクションには、アクションフィルタの他にセットアクションなどもあり、これらはやや近い機能だと思います。この違いを一言でいうと セットアクションは、選ばれなかったほう(Out)のデータがチャートやその計算式に使えるということです。 アクションフィルタは選ばれた方(セットアクションでいうところのIn)のデータしか保持されないですからね。セットアクションとは?についてはこちらのサイトに詳しくのっています。
セットアクションとは?
tableaujpn.blogspot.com
セットアクションをどう使うと便利なのかは、これらのサイトが結構わかりやすいです。
Art of the Vizable by TabLabs
www.artofthevizable.com
Set Actions Explained
redheadedstepdata.io
ビジュアルボキャブラリを再確認
ブレットグラフやツリーマップというチャートの名前を知っておくと、必要になったときにそれを調べることができます。知らないと、なんて検索していいのかもわからないか、あれを調べようと思い立つことも出来ません。ただ、実際につかうのはほぼ折れ線グラフと棒グラフではあります。
visual-vocabulary
ft-interactive.github.io
Data Viz Project | Collection of data visualizations to get inspired and finding the right type.
datavizproject.com
表計算
累計とか、全体に占める割合とかを出す機能です。使わなくてもなんとかなることは多いですが、どこかのタイミングでできる機能の整理をしておきたいです。最近だとwaterfallチャートをつくるときに表計算を使ったりしています。
表計算を本気で理解する
www.yarakawa.com
パフォーマンス
パフォーマンスの問題は、誰しもいずれやってくると思います。いずれ親知らず抜かないと、みたいな感じですか。Tableauが、どの処理を大変と感じているのだろうか、を慮るってことに尽きると思います。
Tableauで作ったダッシュボードが遅い時にチェックする30のポイント #tableau
dev.classmethod.jp
Tableau Server
そのダッシュボードが自己満足でないならば、クライアント企業の中で共有され多くの人が見るものになっているかもしれません。Tableau Serverならではの便利な機能もありますので、いったん無料トレーニングビデオをみるといいと思います。
Tableau Prep
Prepは、特に勉強はしていません。使いながら習得でやっております。
直感的で見やすいか
直感的で見やすいということについて、こんな点を確認するといいという話です。
7 tips and tricks from the dashboard experts
www.tableau.com
こちらにも詳しく書かれています。
データ可視化のアイデア帳
Google のデータ ビジュアライゼーションに関するマテリアルデザインの記事を Tableau 視点で読む
dataviz.hatenablog.com
こちらも超わかりやすいですね。
データ視覚化のデザイン #1
note.com
データ視覚化のデザイン #2
note.com
データ視覚化のデザイン #3
note.com
その他おすすめの本、リンク
正直、まだ読んでいないですが確実におすすめの本などです。
こちらは、彼女のブログ等を拝見した限り、役立つに違いないと思っています!読もう。
データ視覚化のデザイン | 永田 ゆかり |本 | 通販 | Amazon
www.amazon.co.jp
彼女のTableauのクオリティが垣間見れるブログポストはこちらなどです。
データ視覚化/ダッシュボードデザインを成功させるための95のチェックリスト
data-viz-lab.com
Tableauについて一冊教科書を持っておくとすれば、この本がいいようです。弊社の人は結構みんな持っているという噂です。
Tableauによる最強・最速のデータ可視化テクニック ~データ加工からダッシュボード作成まで~ | 松島 七衣
www.amazon.co.jp
こちらのサイトにも、Tableauを始めるにあたっておすすめのサイトやSNSが書かれていますので併せて参考にしてみてください。
2020年Tableau を始めるための12のステップ – Tableauから始めるデータサイエンス
lovedata.main.jp
最後まで読んでいただきありがとうございました。 貼ったリンクのサイトは、他の記事も読み応えのあるものが多いので、他の記事もおすすめです。
とりあえずは、無料トレーニングビデオ、ちょっと多いけど結構まとまっているのでコンテンツとしておすすめですよという話でした。
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