オフィスに加湿器が来ました

この加湿器の選定は、総務業務の一環で行われました。オフィスに合計6台点在し、付近の人が各自で管理して適宜使えるようになっています。
これ一つ買うにも相当な紆余曲折がありました……というより、備品の購入全般に言える話ですが、使う人が多い分考えることも増えるので、脳のリソースも時間ももりもり減るのです。大変。
という話を社内の人にしたところ面白がってくれたので、決まるまでに考えたことなどつらつら書いていこうと思います。オフィスに加湿器入れることを考えている人の参考になると嬉しいです。
事の始まり
事の始まりは12月上旬。年内予算に多少の余裕があり、せっかくなら社員に還元する形で生かすことにしました。そこで、何か壊れているものや、あったほうが良いものはないかと相談したところ……
加湿器が欲しい
という話が出てきて、さっそく探すことになったわけです。事実、それまでのオフィスはエアコンで乾燥していたため、加湿器の導入で快適になるのであればと推し進められました。
選定
基準
まず、オフィスで使うにあたって優先事項を決めました。項目は以下の通りです。
ワークスペース全体に行き渡る加湿能力
当社のオフィスのワークスペースは98坪(通路やフリースペース含め)。ある程度十分に行き渡らせられる能力が欲しいところです。
除菌加工
雑菌が繁殖しやすいものでは大人数に健康被害が出ます。そうならないために欠かせない基準です。
(なおよし)加湿時間8時間前後
当社は9:30~18:30の8時間勤務1時間休憩なので、8時間前後使えるものを選ぶようにしています。
加湿器の種類
買うにあたり調べてわかったことなのですが、加湿器にはいくつか種類があるようです。
・振動で水をミストに変える「超音波式」
・沸騰した水の湯気で潤す「スチーム式(加熱式)」
・温風を当てて気化した水分を放出する「ハイブリッド式(加熱気化式)」
・風を当てて気化した水分を放出する「気化式」
(引用)
最初の選定
ということで、以上の項目を満たせそうなものを選びました。
42畳大容量!イオン搭載気化式加湿器(9L/6時間)
これを二台買えばおおよその範囲を加湿でき、空気も清潔さを保てます。帰化式は雑菌の放出が抑えられ、熱くなりにくいので触った人がやけど、といったトラブルも起きにくい。時間は少々短いのですが、加湿の範囲と清潔さが担保できているならばこれがちょうどいいライン……
が、しかし。
やり直し
「これ誰が管理するの?」「9Lどう運ぶ?」「全部管理するの大変じゃない?」
代表にこの話を持っていたところやり直しがでました。この時私たちは、総務が全て管理するという前提で行っていたので他の人にやらせる発想というのがなかったのです。いやあ、でも9Lにしないなら数が増えるし、そしたら水入れ何回も往復することになるし、むしろその方が非現実的に聞こえてしまうのですが……
「みんなでやったら?」
ごもっとも──!
再選定
というわけで、複数個を複数人で協力して使う体制という前提に変えて再検討です。従来の「加湿能力」「除菌加工」「8時間」は改良しつつ、新たな項目を追加しました。
加湿能力、加湿時間の範囲の変更
加湿器の数を増やす代わりにしっかり全体に行き渡るようにします。各範囲ごととみて、だいたい10畳以上を目安にします。また、時間も大体8時間ではなく、確実に8時間以上は持つ性能の物に絞ります。
水の追加のしやすさ
どんな人でも水が追加できるようなものにします。例えば、「水の量は5L以下」や、「タンクを本体から外して注ぐことも、外さず直接上から追加することも可能な」といった加湿器を選びます。
手入れの簡単さ
人によって手入れの度合いは差異が出てくるものとして、仮にある程度ざっくり手入れしても多少であれば耐えうる程度の、簡素さかつ除菌加工があるものを探します。
熱くならないかどうか
各自のデスク付近に置くとなれば、熱くなってしまうとふと触れた際にやけどしてしまう可能性があります。また、ただでさえPCの稼働で暑くなりやすいデスク回りなこともあり、効率低下を招かぬよう、熱くならないタイプの加湿器を選びます。
静かかどうか
デスク回りがうるさいとモチベーションの低下も考えられるため、ファンがうるさくないような仕組みの加湿器にします。
条件を新たにしつつ、当然会社の予算で買うのであまり高くなりすぎないように選定したものがこちらになります。
ポイント
・容量約3.8L
・加湿面積洋室15畳
・稼働7~19時間
・デスク置くことも想定されているサイズ
・静かで菌の繁殖もしにくいハイブリッド式
この中で決め手となったのは容量が3.8Lという部分です。
ハイブリッド式でサイズの小さいものはかなり限られてくるとはいえ、類似する商品がいくつか存在していました。それでも、ほかの製品より少ない水で済むのは、社員の負担を考えるとかなりのメリットになります。
反省点としては、思ったより場所をとることでしょうか。実際に置いてみた時の圧迫感は少々あります。
とはいえ、サイズに存在感があるのと土台がちゃんとしていて倒れにくいデザインなので、下に置いて使っても全く問題ない仕様になっています。操作する人の好みで上に置いても下に置いても大丈夫なため、むしろいずれかよりも使い勝手が良くなりました。
長くなりましたが、購入するまでの話を書かせていただきました。
気が向けば、この加湿器を導入するまでのことも書いていこうと思います。
といっても、みなさん親切なので、変な紆余曲折もなくおまけ話程度に落ち着いてしまうかもしれませんが……
ではまた。
参考・引用
加湿器の種類は4タイプ。それぞれの違いと正しい選び方を紹介!(Panasonic)